ということで、メインの展示以外もたくさん企画があって、あちこち散策。入ってすぐ仏像があって、小さな部屋にも小さな仏像が。毎度仏像を拝見して思うけれど、こうしてもともとあった場所から切り離されて大切に保存されているといえばそうだけれど、何か物寂しくもある。だけど、こうして人に見てもらえる、出会えるというのは大事なことなんだと思う。古代中国の青銅器は、意外と大きい。なぜかポケモンにしか見えず苦労した。宝飾時計はなぜここに?という感じ。若干節操ないな、と。お茶道具は使われてなんぼだと思いつつ、大事に大切に保管される必要も感じる。バラエティに富みすぎて、頭の中がハチャメチャに。だけど、この節操のなさ(褒め言葉)がぐっときたのが、アンデスの染織。どうやらコレクションの中でも珍しいよう。とにかくカラフルでポップで蛇や百足を掲げていたり、口から何か飛び出ていたり、彼の地の文化がぎゅっと凝縮されている。というのももとても小さなものでその中でいろんなイメージを詰め込んでいながらも、パッとわかるという意味ではとても整理された意匠になっている。鳥とか、これもまたポケモンだけど、ポリゴンみたい。幾何学文様も不思議なリズムで、数字の8みたいなものは何なんだろうとあれこれ考える。羽毛の作品もぞくっとした。本当に羽毛だもんなぁ。いろんな作品が昔アイロンでくっつけることができるアップリケみたいなでとにかくワクワクした。

あの本とこの本を読み終えたけれど、まだ残っている読みたい本…終わりなき旅。