雨がしとしと降っていた朝。肌寒かったけど、じめじめしている感じが残っている。

記念すべき10回目。皆勤賞だったのに前回すっ飛ばしたので、今回は勢いをつけて職場を出る。というのも、小南師匠がゲストで出演されるから。今までにないお客様の数でビックリ!こんなに入るんだ…。暫し緊張のトークから入り、「狸札」。これは慣れたもんで、スムーズ。つっかえない、噛まないだけがスムーズではなくて、話の流れに無理がないことが大事なんだと思う。これは安心して聴いていられる。とにかく、人じゃないものをやったら、南楽さんは間違いないことを再確認。小南師匠は「里帰り」。実は師匠の落語は、南楽さん南馬さんの二ツ目昇進の会で初めて聴いてそこから随分ご無沙汰してました。声量含め、グッと引き込まれる。父と娘の演じ分けが単純に女性らしい(とされる)言葉遣いをする、音の高低で差をつけるというのではなく、あまり変えすぎないところがさすがでした。親子だからなんとなく似ている部分があって、それを掴んでぐーっと拡げているような感覚。凄かった。古き良き(とされるような)昭和の香りがする噺でした。そして、時事ネタを入れながらも、それに引っ張られ過ぎず話がスムーズ。繰り返しがもういいかな?というギリギリまでやり切るのも見事。まくらも南楽さんのしょうもないところをバンバンぶっこんできて、これで時間を全部使っちゃうのかと心配しました。お仲入り後は、小南師匠と南楽さんのトーク。質問を受けてのやり取りがとても可笑しい。きっついこと言っているけど、やっぱり可愛いと思っているんだろうなぁと。それに甘え過ぎてはいけないけれど、甘えられるうちは沢山甘えたらいいと思う。へぇ~って言えるうちは。そして、ネタおろしは「将棋の殿様」。緊張からかいつもより噛みがちだった(緊張のせいにしておく)。それでも、ぼんくらな殿様は、はまってました。家臣のキリッとした言葉遣いとか、メリハリもついていたと思う。そう、総じて良かったのです。いい緊張感は大事。とはいえ、この噺初めて聴きましたが、色んなものがあって、覚えるのも大変だし、自分がやりたいものが必ずできるわけではないし、あれこれ考えると大変なことばかりのような気がする。それでも、頑張って欲しいと思う。20回目にも来てもらいましょうかね。

もう花粉は大丈夫かなぁと思うけど、今日は雨降りだったからかも。油断ならん。