花粉にやられまくり。この先長いのに、心配になる。

実話に基づいているということを考えると、やっぱりどこかおどろおどろしく感じる。時代だったと簡単にまとめたくないけれど、そういう時代があったということだし、未だにそれを引きずったり、更に悪い方向に力が働いているような気がしないでもない。そして、仕方ないにしても、2人も生命を落とすのは、どうにもこうにもやり切れない。社会の仕組みとして受け付け難いということで、抹殺されたわけだ。あまりにしんどい。これは、昔の話です、と割り切れるはずもない。昔であってもあってはいけないことだったと思うし、今だってあってはならない。だけど、なくなる気配がない現実を思い出さざるを得ない。主人公が除隊したときに、関係が終わって、それでも別の生き方を選んでいくのかと思っていたけれど、そうではなくて紆余曲折ありながら、繋がっていくありように少々驚いた。そもそもそんなものは必要ないにしても、何を根拠に密告されたのかいまいちわからなかったのもあったし、最後のカットはどういうことなの?とかはっきりさせないことで、もやもやを残していく(ような)感じがちょっと自分の中では整理がつけられずに困惑。更に違和感があったのは、英語かな。ロシア占領下のエストニアの公用語が何なのかわからないけれど。なぜかしっくりこなかった。全体に英語のセリフがメインだけどロシア語も混ざっているし、どうしたかったんだろう。基本字幕で理解しているけれど、言語が混ざる設定であれば、それは納得できるけれど、この物語では混ざりにくいしなぁ。この辺りは観る人によって受け止め方が違うはず。日本語だと「火の鳥」というタイトルももう少しストラヴィンスキーの「火の鳥」、バレエとかにひきつけるんだったら、もうひとひねりあってもよかったかなぁと思ったりしたけれど、実話に基づいている以上、あまりこねくり回さずとも十分物語としては成立しているんだから、いいのかと思いつつも、何か物足りない。これも趣味の問題。話は先に戻るけれど、やっぱり人はそんなに死んでほしくなかった。今も苦しい思いにいる当事者は昔のこととは思えないはずだし、当事者でない人は昔のことと考えてほしくないし、何かの学びにしてほしくないなぁ。

沢山寝た…まだ眠いけど。まだまだ眠れそう。