美味しいワインが飲みたくて、名古屋を代表するワインバー
『ル マルタン ぺシュール』にお邪魔しました。

地下鉄・吹上駅から歩いてすぐ、表通りから一本裏に入った住宅街にあります。
打ちっぱなしのコンクリートに『LMP』のネオンだけ。
とってもシンプル、隠れ家的なオシャレな雰囲気です。

薪ストーブの横のテーブル席に案内していただきました。
そして、オーナーソムリエの那須さんがワイン・お料理全てを自ら説明・サーブしてくれました。
ワインの取り扱いは芸術的な素晴らしさで、ワインに合ったさまざまなグラスで、
最高の状態で提供してくれます。
その動きを見ているだけで感動もの。
ワインをこよなく愛している様子がその表情・態度から伝わってきます。


アミューズに合わせてシャンパーニュでスタート。
N.V.シャンシーラのブラン・ド・ブラン。(5800円税込)
白い果実香に優しくエレガントな味わい。
左側はあゆの全身をすりつぶして練りこんだ風味豊かな一品。
右側はコーンの甘みたっぷりのスープ。


前菜1:ナスのテリーヌ。
2009シャトー・ド・ロッシュモラン。(3240円税込)
ソービニヨン・ブランの果実香が素晴らしかった。
味わいもふくらみがあり、テリーヌの豚肉とベストマッチ。

オリーブとクミンのソース。カルピスバター。
このオリーブのソースが絶品。
パンにつけて食べると、パンがつまみになってしまいワインが進みます。


前菜2:アナゴとリゾット。
2013ラ・リュンヌ。(3800円税込)
やや甘口の白ワイン、甘たれのあなごに良く合います。
このワインは初体験のビオワインでした。
独特の香りが勉強になりました。
アナゴも美味しかったけど、リゾットも超美味しかった。


魚料理:コチ。
2012コルシカ島の白ワイン。
魚の生臭さを感じさせないワインだそうです。
海辺のワインだから、歴史的に魚料理に合う味わいになったのでしょうね。


肉料理:仔羊。
2002シャトー・オー・バージュ・リベラル。(6000円税込)
大振りのグラスで出されたこのワインの香りが素晴らしかった。
今までに体験のない強烈な香りにビックリ。
ワインの温度、提供の仕方にも理由があるのでしょうが、
くらくらするような果実や花の香りが漂っていました。
やや渋めの味は仔羊の脂と相性バッチリ。



チーズ。
2004シャトー・ド・ショレイ ボーヌ・プルミエ・クリュ。(5000円税込)
ピノノワールは見た目が綺麗でうっとりします。
熟成香も現れ、味も深みが出ています。


ワインバーと思いきやお料理も本格的で、すべての面で大満足。
ワインはお料理に合わせて出してくれますし、その提供の仕方が尋常ではありません。
まず、流れるような那須ソムリエの動きがもはや芸術的。
そして、最高の状態を演出するグラス操作が目を惹きます。
ワインのポテンシャルを最大限に引き出す、
これが真のソムリエの姿なのでしょうね。
痺れました。
絶対に、また行きますので、よろしくお願い致します。


カウンター席とテーブル席。




那須ソムリエ。