5月みた一番よかった動画

 今月観た動画で最もよかったと感じたものについて紹介しようと思います.

 

 THE FIRST TAKEの『ヒトリエ - アンノウン・マザーグース / THE FIRST TAKE』です.

 投稿は3月ですが,気づくのに遅れたので許してほしいです.

 

 

 ヒトリエというのはボカロPのボーカルwowakaさんを中心に4人組として発足したバンドでした.wowakaさんはボカロ黎明期の相当有名なボカロPで代表曲に「ワールドエンド・ダンスホール」,「アンノウン・マザーグース」などがあります.ボカロ好きなら大体の方が知っているのではないでしょうか.

 さて,今回配信された楽曲も「アンノウン・マザーグース」.セルフカバーになります.ただ,wowakaさんは今回この動画にいません.このセルフカバー,wowakaさんが歌っていた記憶があります.今でこそ米津玄師さん,須田景凪さんと当たり前になっていますが,セルフカバーも初期のころは相当珍しかった気がします.2019年お亡くなりになられたのです.ボカロ好きのなかでは大きな衝撃の走ったニュースでした.

 ヒトリエは,この後ギターだったシノダさんがボーカルを務め,新体制を移行.そこまでは知っていたのですが,僕は見ることがなくなっていました.

 

 次にヒトリエをみることになったのは最近になり,無職転生でOP「オン・ザ・フロントライン」をみることになったときです.こちらもTHE FIERST TAKEで配信さています.

 

 今回この動画を見て思ったことはwowakaさんの雰囲気,グルーブ感を残し続けているということ.その中で3人の声,演奏のあり方が確立されていて,また聞きたいと思わせるそういう演奏でした.

 中でも,冒頭,「行くぞ!FIRST TAKE! wowakaより愛を込めて! アンノウンマザーグース!!」という叫びは印象的でした.wowakaに,へ愛を込めてではなく,wowakaより愛を込めてです.『アンノウン・マザーグース』はwowakaさんのボカロPの存在理由,自身の言葉,表現,音楽で自らの心を語ってほしいという彼らへのメッセージが込められたボカロへの愛の歌だと思います.この愛の歌はボカロPだけでなく,音楽全体へも言えるような気がします.ボカロは確かにそんな叫びたい思いに守られて,逆にそんな思いを守ってきた文化だと思います.でも,自身の言葉,表現,音楽で自らの心を語るべきなのは他の音楽も同じです.wowakaさんがセルフカバーをしたときには,ヒトリエのメンバーが心の中にいたんじゃないかと思えてしまいます.「wowakaより愛を込めて!」といったのはそんなwowakaさんのメッセージと,いまだ仲間の一員であるという今の3人の思いが合わさったものと思えて仕方ありません.感動です.

 以上,ヲタクの独り言でした.