キッチン・インフォマティクス-料理を支える自然言語処理と画像処理
キッチンインフォマティクス、訳して台所情報学。
台所と情報学というあまり関連性がつかめないように感じるかもしれない。
情報技術を料理の分野にどう生かし、どう便利にしていくか。
自然言語処理と画像処理の技術の応用方法のわかる一冊となっている。
なぜ自然言語処理と料理なのか
まず、最初の疑問点がこれだろう。
端的に言えば自然言語処理を扱うのに十分な文章の量がネット上にあるからだ。
全国の主婦/夫の集合知「クックパッド」や「楽天レシピ」などレシピ投稿サイトというのはネット上に日本語だけでも複数ある。これらをデータセットとするわけだ。
当然データセットの中のデータというのはたくさんあったほうが傾向を出すのには適する。
そういう面で料理というのは自然言語処理の活躍の場として格好の場なのだろう。
それだけでないデータセット
レシピサイトをデータセットとして挙げたがそれだけではない。
この本を読んでいて面白かったポイントの一つだが江戸料理レシピデータセットというものがこの世の中にはあるらしい。
人文学オープンデータ共同利用センターというところが出しているようだ。どうやら『万宝料理秘密箱 卵百珍』という本をもとに作られているようで、過去の料理振り返るという点でとても面白いものだ。
和食の歴史というのは意外にも触れることが少ない。この機会にぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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自然言語処理でなにができるのか。
レシピ検索など当たり前のように思えるものから材料提案までできるというのだ。
なんとここからレシピ生成ということまで最新の動向らしい。
その技術がどのように作られているのか、までこの本には載っている。あらたにこんなサービスが作れるのではと考えるのにてきした本かもしれない。
まとめ
この本、このような自然言語処理を用いた技術というの片鱗が見える。
自然言語処理に興味があったり、料理とITってどういうこと!?という人はぜひ読んでいただきたい。