エッセンシャル・ワークを重視する社会に | これでいいの?日本の教育と子育て

これでいいの?日本の教育と子育て

小5と中2、2児の母。福島県在住です。
中学受験やコロナを機に感じた事や気づきをつづります。
「子どもがわくわく出来る環境や社会をつくりたい」

こんにちわ

ぎゅうちゃん2020です。照れ

 

 

先日、”人新世の「資本論」”という

本のご紹介をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

著者の斎藤幸平さんは

このように述べられています。

 

 

「エッセンシャル・ワークの重視を」

 

 

これは農業、医療や介護、教育、

インフラといった

”生活を支えるのに必要不可欠な職業”

であるエッセンシャルワークを重視し、

 

 

きちんと評価する社会を目指すべき

という事です。

 

 

私もずっと疑問に思っていました。

 

 

どうしてこういった職業は

あまり注目されず、かつ、

低賃金の場合が多いのかと。

 

 

(マーケティング、コンサルティング、

金融業や保険業と比べてどうでしょうか?)

 

 

エッセンシャル・ワーカーに代表される

ケア労働者(看護、介護、育児など)は

役に立つ、やりがいのある労働をしている

という理由で、

低賃金・長時間労働を強いられている。

 

 

つまりやりがいの搾取ですね。

 

 

これらは女性が担っているケースが多いです。

 

 

人間の営みの、

まさに核となる仕事なのに です。

 

 

おかしいと思いませんか?

 

 

前政権の安倍首相が2014年に

「すべての女性が輝く社会づくり」

打ち出しました。

 

 

その時に感じた事は、

視点がだいぶズレているガーン

という事です。

 

 

人口の半分である女性が

もっと働いて稼ぐようになれば

国が成長し、税収も上がり、万々歳

 

 

という発想なのかもしれませんが

今まで女性が担ってきた無償の

家庭労働には目を向けていません。

 

 

(だから2020年の3月に一斉休校に

踏み切れたのではないでしょうか。

子育て家庭への想像力が欠如している。)

 

 

現状のように、女性が

お金や教育などたくさんの

不安を抱えて子育てするのではなく

 

 

・パートナーが家事育児を分担してくれる

・公教育が充実している

・賃金面で不当な男女格差がない

・子育てサポート体制が充実している

 

 

時間はかかるでしょうが、

そういう社会の環境や制度が整ってから

 

 

”すべての女性が輝く”という

言葉を使って欲しいと思いました。

 

 

話をエッセンシャル・ワークに戻します。

 

 

一般的に、公立校の先生が

激務であるのはよく知られた話です。

 

 

また、介護士や保育士が

低賃金である事も

ご存じの方は多いかもしれません。

 

 

地球環境が危ぶまれる今、

これまで資本主義社会の元で

幅を利かせて来た仕事ではなく、

 

 

こういったエッセンシャル・ワーク

のように、社会にとって有用でかつ、

地球環境にとって負荷の低い仕事

(分かりやすく言えば企業と違って、

森林伐採や大量のCO2排出などをしない)

が重視されるべきだと思うのです。

 

 

地球が存続していく為にも、

業種によって存在する

大きな歪みを正すためにも、

 

 

斎藤幸平さんの指摘するように、

社会構造のシフトチェンジ

が必要だと思います。

 

 

ブログで発信するのは

小さな小さな力かもしれませんが

続けていきたいと思っています。

 

 

 

最後に

 

ご縁があってこのブログを見て下さった方へ。
本当にありがとうございます。


このブログは、私の経験や気づきから
「まずは日本のお母さんに楽になってもらう」を
テーマの一部にしております。
よろしくお願い致します。