秒速5センチメートルはつまらないのか | クソまずいカップ麺を求めて

クソまずいカップ麺を求めて

元々はクソまずカップ麺を探して酷評するブログでしたが、やる気低下中のためドラレコ収集を楽しんでいます。
カップ麺も月一ペースでうpするんで、ご理解ください。
月2ペースに復活が一応目標です。



人物の作画だけ見ると相変わらず拙いんですよ。でもそのおかげで背景の美しさが際立つんですよね。時の流れに抵抗できずに流されていく思春期の儚さを感じさせてくれる。
家庭環境や無機質な社会の大きさに抵抗できなかった主人公の小ささは拙い絵で描かれ、残酷なまでに止まらず流れていく季節は手の届かないほど美しい背景で描く。その対比。



ロケハンして調べ上げた種子島の背景はリアリティ抜群。思わず種子島に行ってみたくなる。実際行くとこんなに美しいわけないんだけどね。
種子島という閉鎖的な環境を舞台にすることで、わかりやすく青年期の主人公の閉塞感を表現していると思う。



夢に見た思い出の彼女との時を携帯にメモしておく主人公。ああこれ俺もやったわ。思春期って頭おかしいよねw



山崎まさよしの曲とともに締めくくる最終章。新海監督は流行りの歌とコラボせず、古くても自分の好きなポップスに合わせて作品を作る実直さが良い。
こんなとこにい、る、は、ず、も、な、い、の、に。の歌詞に合わせてスタッカートを強調して背景を切り替えるのが鬱陶しいが、曲に対する監督の愛が溢れてるのかもしれない。



エンディング。気づかずにすれ違ってしまう二人。バッドエンドだがこれが人生。美化されたまま残る思い出の方が美しいのだ。




管理コード、1802w1