追憶 ― 2017年『テバク~運命の瞬間(とき)~』スペシャル2デイズイベント感想 ― | ゆかりんsoku☆チャン・グンソク

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韓国人俳優チャン・グンソク君のファンのブログ。
現在、記事の更新は不定期です。

ご無沙汰しております。<(_ _)>

 

この度の大阪北部地震により被災された皆様に

謹んでお見舞い申し上げます。
1日も早く穏やかな日々が戻りますよう、

心よりお祈り申し上げます。

 

 

さて、梅雨寒のこの頃、

そういえば! ( ゜o゜) と思い出した

去年のイベントがございました。

 

延礽君(ヨニングン)の韓服のこと、

すっかり書きそびれていた!!

 

 

 

 

ので、本当にいまさらですが、(;^◇^;)ゝ

 

去年10月に東京スカイツリータウン5階で催された

「『テバク~運命の瞬間(とき)~』スペシャル2デイズ」

 (イベントの詳細はこちら→

の感想です。

 

 

      今、『テバク』はCSではLaLaTVで放送してるはず~。 『スイッチ』の日本初放送は10月にWOWOWだっけ?忘れそうだ…( ̄∇ ̄;)

 

 

私はイベント初日に短時間行ったのですが、

折悪しく台風真っ只中でしたので、

会場内に人はまばら、というか

全然いなかった。(  ゚ ▽ ゚ ;)

 

なので、写真パネルなどはもちろんのこと、

 

会場に1着だけ展示されていた

ヨ・ジング君着用の延礽君(ヨニングン)の衣装も

ほぼ独り占めで見放題、撮り放題で

ゆかりん超有頂天さ♥ (〃 ̄ω ̄〃ゞ

 

              たくさん撮ったのにマトモな写真がないという始末…。(´Д`;)

 

 

そこへイベント係の方がご親切にも

「衣装と一緒に写真をお撮りましょうか?」

とおっしゃってくださったのですが、

 

あいにくその時の自分は

大雨の中、実家のリフォームの

片づけを手伝った後の

 

泥で汚れた雨合羽に長靴という

どこかの塩田奴隷もかくや という

ヒドいありさまだったもので、

 

 後日、テバク日本公式Twitterが「実は映画館で展示されたテギルの衣装には、鉢巻(モリッティ)が付属していたが省いた」と明かしたので怒り心頭よアタシ! (-_-メ

 

 

綺麗なお衣装と並ぶのが恥ずかしくて

思わず断ってしまいましたことよ…。 ( ´△`)

ヤンバンニ ナリタイ ケトンノ キモチガ ワカッタヨ…

 

せっかくのご親切なお申し出でしたのに、

ごめんなさいあの時の係の方。(。-人-。)

 

 

そんなこんなで

じっくりと見入った延礽君の展示衣装は、

 

『テバク』第3話の賭場で放蕩三昧のシーン&

 

 

第4話のテギルと初めて出会うシーンで

 

              あら、延礽君ってば賭場からの朝帰りだったのね、今頃気づいたよ…(^◇^;)

 

 

身の不遇を託つ王子を演じるヨ・ジング君が

きりりと着こなしていた

両班(ヤンバン=支配者階級)の韓服でした。

 

 

赤紫の宝相華・蓮花菱を散らした八宝唐草文様の

荷葉色(ハヨッセク=蓮の葉の色、暗い草緑色)の褡𧞤(タポ=上衣)、

 

葡萄色の草花地紋の袍(ポ=内衣)、

 

紫朱色の細条帯(セジョデ=紐帯)。

 

 

 

 

蓮の花の文様を交えた

蓮の葉色の褡𧞤(タポ)は、

 

蓮の花が泥の中で育まれ

美しく清らかな花を結ぶように、

 

身分の低い生母を持ち

後に聖君・英祖(ヨンジョ)として

国と民を平穏に治めた延礽君に

いかにもふさわしい装いだった。

 

 

 

 

褡𧞤(タポ)の地紋の唐草文様が存外に繊細で、

小菊のような花も絡んでいるなぁと

まじまじと眺めているうちに、

ふと気づいた。

 

昔これと似た文様を見たことがある。

 

ああ、そうだ、祖母の着物だ。

 

外出支度をする祖母の袖を引いた時に、

目に映った文様だ。

 

人の記憶とは不思議なもので、

ぽってりとした袖の手触り、

着物から漂う白檀の匂いまでともなって

ありありと脳裏に甦ってきた。

 

 

 

 

祖母が亡くなった後、

祖父は「見ると思い出して悲しいから」と

祖母の着物をすべて処分してしまった。

 

今こうして見ている延礽君の衣装も

この先2度と見る機会はないだろう、と思うと

少し切なかった。

 

 

 

 

時の流れの中で

人や物はあとかたもなく消えていき、

 

記憶だけが心に積み重なり

奥底に沈んで見えなくなっていく。

 

 

 

 

ただ時々、

自分が好きな人や物が

追憶を呼び起こし、

それらが互いに時空を超えて

結びつき、響きあうことがある。

 

まさか延礽君の展示衣装によって
自分の過去と現在の結び目に出会えるとは

思いもよらなかったけれども、

しばらく幸福な気持ちに浸ってしまった。

 

 

 

 

会場を去り際、

ふと連絡ブリッジの展望窓から

雨にけぶる下町を遠く眺めた。

 

あの道をまっすぐ

ずっと駆けていけば、

祖父母の家に行き着く。

 

ああ、縁側にいる祖父母に駆け寄って

この展覧会の話をしたい。

きっと2人とも微笑って聞いてくれるはずだ。

 

「今日ね、『テバク』の展覧会見に行ってきたの!

『テバク』ってね、

すごーい男前の博徒が出てくるドラマなの!……」

 

 

 

 

でも、

その祖父母も、祖父母のいた家も、

とうにない。

 

 

 

 

だから、

 

このブログを読んでくださっている

あなたに話したかった。

 

好きなひと、好きなもののことを。

 

 

 

 

たとえそのひとに言葉や思いが届かなくても、

 

 

 

 

大切なひととの記憶は

いつだって

この胸の中に輝いていて、

 

 

 

 

生きてる限りずっと、ずっと、忘れない、ということを。

 

 

 

 

 

いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

 

 

 

※画像はTwitterなどよりお借りしました。

 

 

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朗らかで優しかったKorinさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

まだ信じられない思いでいっぱいです。

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