昨日のTBS“韓流セレクト”枠の
『メリは外泊中』第2話についても、
私は第1話と同じくまだ見たことがなかったので
まったくの初視聴だった。
あらま、いままで『メリ』は
チャン・グンソク様主演ドラマだと思ってたのだけど、
主役はグニョンやん。なんだもう。
↑ 悪いけど呼び捨て。グニョンちゃんが大きい目ぇ剥いて、パシバシ喋るのが激しく怖い。
昨日の『メリは外泊中』は
地上波ゆえにカット部分が多くあるかもしれないが、
主役メリの目から見た男性陣2人、
ムギョルは酒好きで女好きで短気なイケメン・ホームレス、
ジョン・インは慇懃無礼なセレブの戸籍上の夫という
キャラクターを説明する描写だけで時間切れになった。
おい、説明だけで終わってどうするっ!
よく出来たGIF画像だわ~
ムギョルのこーいうところが意外に可愛い、とか
(いくらムギョルが機嫌の良い猫のように可愛く見えても、
メリとの掛け合いがワンワン、ニャーニャーのレベルでは
小学生の姪っ子も騙せんぞ)
ジョン・インのこーいうところが意外におもしろいな、とか
もっと強力に仕込まにゃ!
酒の美味しいツマミならぬ、
イケメンの旨いツカミを寄こせっつーの!

と、「俺は昼間から女と酒は飲まない」と
意外にお固いムギョルを見て、
「年上の注ぐ酒が飲めないと?」と
いぢめてやりたくなった、
昼間から男と酒を飲んでも平気な
(ああブログの品格がゼロ地帯に…)
ゆかりんはぶーぶーウサギ、
じゃなくてウナギになったのであった。
だが、第2話を見て
懐かしく思い出したことがあった。
ずっと昔大好きだったある日本のドラマの、
準主役の男の子のキャラと
ムギョルがよく似てることに、
今日初めて気がついたのさ~。
その男の子は、母が出奔して天涯孤独の身の上で、
根無し草で、自分が美男子だという自覚があって、
女性にもてて、ふだんはヘラヘラしてるんだけど
少年時代の心の傷を誰にも隠している
ナイーブな青年、というキャラクターだったのだ。
(ひゃーっ、書くほどにムギョルそっくり)
別に『メリが外泊中』が
その日本のドラマの真似だとか言うわけではない。
そういう、見かけとは違う繊細な心を持っている
美男子の風来坊(古っ!)キャラクターなんて、
映画やドラマではちっとも珍しくない。
ところがそれを演じた若手俳優さんは
そんな手垢のついたような役柄を
なんの気負いもなく底抜けに明るく演じて、
一躍人気者になったのだ。
今思えば、その俳優さんの演技力は
グンちゃんよりも全然劣ってたし、
滑舌も良くなかったけど、
なにより表情にもセリフにも
生き生きとした感情が満ちていて、
まばゆいような存在感があった。
彼は他のドラマでは
まるで自分だけ目立てばいいと
思っているかのような、
ガツガツした演技をしてた俳優さんだったのが、
ドラマを観てた友人が
「あの男の子、本当にあの女優さんを好きなんじゃないの?」と
毎週おかしがって笑ってたのを覚えているくらい、
心のこもった落ち着いた演技を見せるようになっていた。
それはたぶん、
頭の軽そうな外見の裏側にある
ひりひりとした心の痛みを、
おちゃらけた彼の言動の裏に
さりげなく潜ませた
脚本の良さがあってのことだ。
役柄にふさわしい若さと愛らしさを持った
その俳優さんにピッタリなキャラクターの良さと、
物語性豊かな質の高い脚本の支えが
彼の気持ちを気楽にさせて、
俳優として心置きなく自分の役の「心」を
観客に伝える演技力が上達したのだと思う。
子役からの長い経験を持つグンちゃんは
同世代の俳優たちより特出した演技力と
瑞々しい感受性を持っているし、
自分の役の気持ちを観客に伝えるための
演技的なテクニックは素晴らしい。
第2話でグンちゃんが
『My Precious』を歌うシーンは、
一見薄情な青年に見えるムギョルの
心の奥に秘められた温かさが
画面いっぱいに広がって、
思わず息をのむほどの表現力を見せていた。
だが『メリ』の第2話の脚本には、
二重結婚という奇妙な事態に陥ったメリに対する
ムギョルとジョン・インのキャラクターに
好ましいところが見つからず、
また彼らがメリに関わざるを得ない動機や
自分たちの感情などが、
物語を動かすエネルギーとして
まったく作動していなかったのが残念だった。
他人との深い関わりを避けるムギョルが、
なぜメリーの偽装の夫になることを承諾するのか。
それまでのムギョルの無関心な態度が
変化するに及んだ、
なにかもっと切実な動機が欲しい。
ムギョルのもっと確固とした個性を知りたい。
それらが書き込まれていない脚本が、
どうして視聴者にドラマの新奇な展開を
納得させることができようか。
ムギョルと良く似たキャラクターを演じた
日本のあの俳優さんよりも、
グンちゃんの方がダントツに演技力が上なのに、
美貌も声の良さも、
役柄にふさわしい立ち居振る舞いも勝っているのに。
それなのに、ムギョルがまだ輝いて見えない。
良い脚本に恵まれないことは、
なんて俳優さんにとって不幸なことなのだろう。
それを思い知らされた第2話だった。ああ残念…。
うひょー長くなってしもうたっ!
アメブロのメンテの影響でコメントのお返事遅れます…。
ごめんなさい。
画像はFacebookなどよりお借りしました。









