今日は台風の影響で一日中大雨だった。
そんな天気を見ていると、ドラマ『ベートーベン・ウィルス』で
せっかくのカン・マエの市響創立記念公演の日に
豪雨で会場が水害被災者の避難場所となったり、
楽器の到着が遅れたりといろいろな苦難に襲われた回を思い出す。
第10話の『歓喜のうた』。
カン・マエが右手を負傷しながらも力を振り絞って
ベートーベンの『第九』を指揮する市響の演奏が、
招待された被災者たちの心に安らぎと
生きる勇気を与える感動的な回だった。
グンソク君もゴヌ役で張り切っていて、
その回は公演をボイコットした合唱団の団長を
涙ながらに説得するところなど演技力が際立つシーンが多くあった。
ゴヌがトゥルミに一輪の薔薇の花をサプライズで
プレゼントしようとして受け取ってもらえなかったシーンも、
戸惑いと恥ずかしさでぼうっと突っ立ってしまう
グンちゃんの演技がすこぶる良かったなあ。
ゴヌの台詞で1番好きなのは、
最終回でゴヌがマウス・フィルを再結成しようと頑張っている時に
カン・マエに「市響もおまえたちも終わったんだ」と毒を吐かれても、
「これからが始まりですよ。
今ここでやめたら終わりですけど、
また始めればいつか他の道が開けるかもしれないじゃないですか」
と、にっこり微笑みながら言う台詞。
今は報われなくても、やるべきことをやる。
どんなに長い試練が待っていても、
夢に向かって前進する勇気と
努力さえ持っていれば乗り越えられるはず。
そういうことを全部、
ただ穏やかな笑顔だけで伝えることのできる
グンちゃんの演技に深く心が揺さぶられた。
ある日本の女優さんが、
二番手の頃は視聴率などのプレッシャーもなく
のびのびと演技が出来て楽しかった、と言っていた。
『ベートーベン・ウィルス』の二番手の役柄のゴヌを
抑制のきいた控えめな演技で通したグンちゃんは、
番組のメーキング映像の中で
演技に練達した先輩たちに囲まれて緊張しながらも、
その女優さんのように「二番手」としての立場を
とても楽しんでいるように見えた。
今、グンちゃんは若くして
“次世代韓流スター:チャン・グンソク”の看板のもと
テレビドラマの主演を張る俳優さんになったけど、
主演のプレッシャーは他人には想像もつかないくらい大変なことだろうと思う。
でもゴヌの頃のように楽しさを見つけながら頑張ってね、グンちゃん。
日本からささやかながら応援してます。





