いつも君を想う 24 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

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いつも君を想う 23















それではここから本編です。











ああ、

何てことだ。

ドンへとヒョクが?
いや、思い当たることはある。
そうかなと思ってはいたが・・・まさか。

二人はただ仲が良いだけだと。
だけだと思って・・・

ええ?



「ドンへ、お前な、」

「ご、ごめんヒョク~俺~。」

「いやいやいや、そこでごめんとか、言っちゃったとか、
お前が余計な事を言う度誤魔化しがきかなくなるんだよ。」

「え、あ、そっか。どうしよう。」

「だーかーらー。」



「あーーーー。
ストップストップ!!」

トゥギヒョンが両手を広げドンへとヒョクの間に入った。

「あー。
えーっと、うーんと、なんだ?
あー。二人は、えーっと。」

「付き合ってんだろ?」

ヒチョルヒョンだけが冷静で動揺していなかった。

「え、いや、う・・・。」

ヒョクがどう答えていいか困っている。
やっぱりそうだよな。
認めるのは勇気がいる。


「うん。俺、ヒョクと付き合ってる。」

「ドンへ、だからお前は。」

「だってもういいじゃん。
俺、ずっと隠してるの辛かったし、良い機会だよ。
みんなに認めてとは言えないけどさ、分かってもらいたいじゃん。」



ドンへ・・・。



そうか。そうだよな。
ドンへもヒョクも俺たちと一緒で辛かったんだ。

こんな誰にも言えない秘密の恋。

辛いに決まってる。
俺とキュヒョンだって、ここまでくるのに色々あった。
自分の想いを届けるのはかなりの勇気がいる。
ましてや男同士だ。
こいつらだって、二人で一緒に乗り越えてきたんだろう。
だからこそ、あんなに深い絆で結ばれてるんだ。



「ヒョク、本当なのか?」

トゥギヒョンが真剣な表情をしてたずねた。

「う、うん・・・。」

一瞬、部屋の空気が張り付いた。
少しの沈黙が途轍もなく長く感じる。
この重さにキュヒョンは耐えれるのか?

キュヒョン・・・。
キュヒョンは今、何を考えてる?









僕は・・・戸惑っていた。

ドンへヒョンとウニョクヒョンが付き合っていたなんて。
もしかしてと思った事はあったけど、まさかそんな・・・。

複雑だった。

自分達と同じ境遇の二人。
誰にも言えず、ずっと我慢してきたんだ。

普段、明るい彼らからは想像もつかない色々な悩みや葛藤があったんだと思う。

急にシウォナとの今までの事が蘇ってきた。
僕たちもいろんな事があった。
それでもシウォナは僕を受け入れてくれた。
シウォナの大きな愛で僕を包み込んでくれる。


なのに・・・バカみたいだ。
泣きそうになる。
何も出来ない自分にすごく腹が立つ。
僕はどうしていつもこうなんだろう。
何かしてくれるのを、ただ待ってるだけ。
このままじゃ自分がダメになる。

それでも僕は突っ立ったまま、ただ二人を見ているしか出来なかった。












「て事はあれか、付き合ってるって事は、
まあ、うん。そうか。そうだよな。」

トゥギヒョンが自分に言い聞かせるように、頷きながらブツブツ言っている。

「ごめん・・・。」

「ごめんなさい。」

ヒョクとドンヘが肩を落としてすまなさそうに俯く。

「いや、二人が謝る事じゃないよ。」

そう言ってトゥギヒョンは俺とキュヒョンを見た。
鼓動が跳ね上がる。

「お前達はどうなんだ?」

きた。
やっぱりそうなるよな。

「トゥギヒョン、俺たちは・・・。」

「付き合ってるんだ。」

「え?」

キュヒョナ?
キュヒョナが俺よりも先に言うなんて・・・。

「トゥギヒョン、ごめんなさい。
みんな、本当にごめんなさい。」

「キュヒョン・・・
お前達もそうだったのか・・・。」

キュヒョンがこくりと頷いた。

「ヒョン、聞いてほしい。
俺たちは軽い気持ちで付き合ってるんじゃない。
真剣に付き合ってるんだ。」

「ちょ、何だよシウォン。俺達だって真剣なんだよ。」

ヒョクが目を丸くしながら俺に言ってくる。

「分かってるよ。だからお前達も含めてだよ。
ずっと言えなくて苦しい思いをしていたのは、俺たちだって分かるから。」

「シウォン・・・。」

「だー!!あ~もう、うるせぇ~!!
もう分かった!!分かったから。
お前ら、明日ミーティングな。」

ヒチョルヒョンが俺達を指差しながら声を上げた。

「俺は腹が減ってんだよ。もう行こうぜラーメン食いに。」

「え?行くの?」

「行くよ。ドンへだって腹減ってるだろ?」

「減ってるけど・・・いいの?」

「当たり前だろ?何言ってんの?
俺がお前たちの事、気付いてないとでも思った?」

「ヒョン・・・。」

ドンへの口が少し震えて今にも泣き出しそうな顔になった。
ヒチョルヒョンがフッと笑う。

「じゃあ俺らは行くけど、
シウォンとキュヒョンの話は明日ちゃんと聞くから。分かったな?」

「あ、ああ。分かった。」

「練習時間より一時間早くな。」

「了解。」

俺は戸惑いながらもヒチョルヒョンの優しさに感謝した。
キュヒョンはコクンコクンと頷いている。

「もう、辞めるって言うんじゃないぞ。」

トゥギヒョンがキュヒョンの頭をクシャとして、その後にみんなが着いて行く。
ヒチョルヒョンがほっぺをペチっと軽く叩き、
ドンへが満面の笑みで肘でキュヒョンを突く。
ヒョクは俺にVサインをしてキュヒョンにデコピンをして出て行った。


本当に。
なんて良い奴ばかりなんだ。
俺の居るグループは、お人好し過ぎる。
いろんな思いが込み上げてきて、
このメンバーで良かったと改めて思う。


みんなを見送った後、
俺とキュヒョンは二人きりになった。

「キュヒョナ・・・ごめんな。」

「ううん・・・。」

キュヒョンはずっと俯いたまま、首を横に振るだけだ。
俺は辺りを見渡して、誰も居ないか確認をする。

「キュヒョナ・・・。」

キュヒョンにそっと触れてみた。

キュヒョンの肩がビクっと跳ねたが
ホッとしたのか俺に身を預けてきた。

そっと抱きしめたキュヒョンはいつもより小さく感じた。

「ごめん。ごめんなキュヒョナ。
俺の軽率な行動でみんなにバレてしまって。」

俺にしがみ付き顔を埋めたまま首を横に振る。

「俺のせいでヒョクとドンへの事だって・・・。
ダメだな俺。ほんとダメだ。」

「そんな事・・・ない。」

「キュヒョナ?」

「僕が・・・僕が邪な考えを持ってたから・・・。」

「・・・邪?」

キュヒョンの回した手に力が入り、俺の背中をギュッと掴んだ。

「いて。いてててて。キュ、キュヒョン?」

「シウォナのパボ。パボ!!」

俺は何が何だか分からない。
キュヒョンの表情は見えないし、そもそも邪な考えって何だ?

「キュヒョナ、どうした?何があった?教えて?」

俺は身体からキュヒョンを離し、顔を覗き込んだ。
顔を真っ赤にしながら俺を上目遣いで見る。

可愛い。

潤んだ瞳を見ていると
このままどうにかしてしまいたい衝動に駆られる。
ぐっと抑え、もう一度聞いてみた。

「キュヒョナ、何考えてたの?」

少し開いた口がやけに色っぽい。
どうしたんだ?
なんで急に艶っぽくなってるんだ?
心臓の音が速くなる。
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。

「キュヒョナ?」

「嘘・・・。」

「え?」

「嘘だったんだ。仕事があるって・・・。」

「え?何?仕事?
ああ、キュヒョンが打ち合わせあるって言ってた・・・。
えっと、あれ嘘だったのか?どうして?何かあった?」

キュヒョンの顔がますます紅くなって俺を睨みつける。

「ええ?何?キュヒョナ?」

「あ、会いたかったから。
シウォナと二人きりになりたくて・・・。
仕事ないの知ってたし。だから・・・。
もしかしたらって・・・。」

ああ!!
神様!!俺の天使はなんて可愛いんだ。
このまま押し倒してしまいたい。
どこにも行けないように
天使の羽をむしり取って俺の籠の中で飼いたい。
そんな罰当たりな事を考えさせるキュヒョンはなんて罪深い。
キュヒョナが可愛くて愛おしくて。


「シ、シウォナ・・・やっ・・・。ちょ、やめ・・・んんっ。」


気付いたら俺はいつの間にか
キュヒョンの唇を貪り食っていた。
キュヒョンの舌が俺の舌に絡まって糸を引く。
二人の唾液の音が広い静かな部屋に響いてたまらなくエロスティックだ。


キュヒョナ。
キュヒョナ。




狂おしいほど愛してるんだ。
















つづく。












[画像はお借りしています。ありがとうございます。]