いつも君を想う 21 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

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たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。



































ふと目を覚ますと、
いつもの見慣れた顔がそこにあった。

寝顔まで口を尖らせて
俺を抱いて眠っていたのは俺の大事な愛しいキュヒョンだ。

アヒルぐち・・・。

この口を見てるとつい人差し指を押し付けたくなる。



「ん~・・・。」


片目しか開かない眠そうな目で俺を見る。
まるでウィンクされてるみたいだ。



「ヒョン・・・起きたの?」



「ああ、ごめん。重かっただろ?」



いつもとは逆に腕枕をしていたキュヒョンが自分の腕を押さえる。



「いてぇ~。」



「ははは。」



「ヒョンはいつもこんな手の痺れることしてたの?」



「うん。でもその痺れすら俺には嬉しいけど。」


にっこり微笑んでみせると、
『コイツはまた何言ってんだか。』
と言う様な顔で口が、ん~ってなっている。
そう、まさにん~て口。
こんなふとした表情が俺をきゅんとさせる。
自分でも信じられないが、
いちいちキュヒョンの表情を可愛いと思ってしまう。



「キュヒョナ・・・。」



「ん?」



「俺、今日の食事会でハッキリと大事な人がいると言って来た。」



「え?」



隣りで微睡んでいたキュヒョンがビックリして目を覚ます。



「何でそんなこと・・・。」



「何でって・・・。
俺はずっとキュヒョンと一緒に居たいし。
でも、名前は出してない。」



「親は・・・何て?」



「その後すぐアボジが倒れた。」



「は?何それ ?何やってんのこんなとこで。
あ、そうだ病院!!病院行かなきゃ。」



キュヒョンがベッドから飛び起きた。
布団をめくられ腕を捕まれる。



「早く!!早く行って!!」



動揺したキュヒョンがあたふたして挙動不審になっている。
そんなところも可愛くて、つい行動を見ていたくなる。



「大丈夫だよ。
後で連絡が来る事になってる。」



「でも・・・。」



俺の大きめのTシャツと
下着一枚で突っ立てるキュヒョンから白い肌が覗き、
差し込んだ朝日に照らされてキラキラして見えた。



「おいで・・・。」



両手を広げるとキュヒョンがまた、
ん~の口をしながらベッドに片足の膝を乗せた。
ギシっときしむ音がする。
その音だけで俺は心拍数が上がり、喉仏がごくりと鳴った。



「オンマに・・・言おうと思ったんだ。」



「何を?」



ベッドの上で胡坐をかいている俺の上に
キュヒョンがそっと腰を下ろした。
キュヒョンの長くて綺麗な指が俺の肩に乗せられ
そこから熱が伝わってくるのを感じた。



「付き合ってる人がいるって。」



「うん・・・。」



キュヒョンのぷっくりした唇が少し開いて俺の唇に重なる。
ああ、キュヒョンの唇だ。
めまいがしそうだった。
離れていた時間は数時間なのに、
随分長い間キュヒョンに触れていなかった気がした。



「言おうとしたら、遮られた。」



「え?」



「言いかけたところで、好きにしなさいとだけ言われた。」



「・・・それって。」



「うん。オンマがどこまで気付いてるのか分からないけれど、
俺に大事な人がいるってことは分かってるみたいだ。
相手は韓国人かと聞かれたけど、それ以上は・・・。」



「そっか・・・。
でも、まさか相手が男だなんて思ってないよね。
しかも僕だなんて・・・。」



すまなさそうに不安そうにため息をつき、
俯いていたキュヒョンのおでこが俺の肩にこつんと当たった。
そう考えるのも無理はない。
もう不安にさせたくない。
もう不安にはさせない。



「キュヒョナ、愛してるよ。」



キュヒョンの頬を両手で包み真っ直ぐ目を見て告白した。



「何度でも言う。愛してる。
ずっと一緒に居よう。」



「シウォナ・・・。」



キュヒョンの目がみるみるうちに涙で溢れた。
戸惑いながら伏せ目がちに口を閉じて、唾を飲み込む音が聞こえる。



「シ、シウォナ・・・。」



「ん?」



「ぼ、僕も・・・あ・・・愛して・・・る。」



「キュヒョナ。」



思いがけないキュヒョンのからの告白だった。



「やっと言ってくれた。」



俺は今まで生きてきた中で一番の笑顔を見せたかもしれない。
それぐらい嬉しくて愛しくて。
俺はキュヒョンにキスの嵐を送った。



「ヒョン、くすぐったいよ。」



「キュヒョンの顔、しょっぱい。」



これ以上ないぐらい、とろける様な笑顔でお互いを見つめ合った。



「綺麗だな。」



「え?」



「朝日を浴びたキュヒョンがマリア様に見えるよ。」



「な、何言って・・・。」



顔を真っ赤にして俺から離れようとするキュヒョンを
俺の腕の中に収め、もう一度深いキスをする。



「ヒョン、もう時間が・・・。」



「少しぐらい大丈夫だろ?」



「ダメだよ。」



身をかわそうと、
俺の上から逃げ出そうとするキュヒョンの腕をつかみ
ベッドにうつ伏せに押し倒した。



「ヒョン。」



「シウォナって言って。
さっきみたいにその甘い声で俺の名前を呼んで。」



「シ・・・シウォ・・・あっ。」



耳の後ろから首筋へ掛けて小さくついばむようなキスをする。
うなじを吸い、耳を口に含む。
それだけで敏感なキュヒョンは甘い吐息と声を漏らす。
Tシャツを捲り上げ背中を指でつーっとなぞった。



「ひゃっ。」



キュヒョンの背中が綺麗な曲線を描いてしなった。



「キュヒョナのここに、ホクロがある。」



「ホ・・・クロ?」



振り返った顔がピンク色に頬を染め、高揚しているのが分かった。



「うん。ここにひとつ。」



「やっ。」



指でちょんとふれただけなのに、
ビクンとキュヒョンの背中が反った。



「自分じゃ・・・分かんないよ・・・。」



「ああ。俺だけが知ってるキュヒョンだ。」



背中のホクロにキスを落とし
すでに膨らんでいる胸の突起に手を這わした。



「あ・・・。」



軽く摘むだけでキュヒョンの口から艶っぽい声が漏れる。
後ろから眺めるキュヒョンもまた美しく、
見えない顔が俺の想像力を掻き立て
朝から啼かせてやりたいと
キュヒョンの形を変えている場所にするりと手を伸ばした。






プルルル・・・。プルルル・・・。

はっと我に返ったキュヒョンが慌てて俺の腕から抜け出し、
逃げるようにバスルームに消えていった。


くそっ。
なんでこんな時ばかりやけに素早いんだ。


電話はマネージャーからだった。

すでにやる気満々だった俺の分身はすっかり元に戻り
がっかりした様子で頭を垂れていた。












あれから三週間が過ぎた。
俺は仕事と病院の往復だったが
アノジは一向に俺と会ってはくれなかった。

オモニは俺が話そうとすると、すぐ話題を変えた。
認めてくれとは言わないが、
ただ、俺の話を聞いてほしかった。

キュヒョンへの想いは募るばかりだ。


もし、俺が親にカミングアウトしたところで
どうなってしまうのか。

ただの自己満足なんじゃないか?
そんな考えが頭をよぎる。

言えない日々が続いた。

キュヒョンとも会えないままだった。
それから俺は海外での仕事が忙しくなり、
両親と会えたのはそれから三ヶ月も過ぎた頃だった。









つづく。















[画像はお借りしています。ありがとうございます。]