いつも君を想う 14 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

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ウォンキュが中心のブログです。
たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。



























手が自然とシウォンヒョンの躰を掴んだ。

どうしていいか分からなくて
ヒョンを想ってシウォンヒョンの背中に手を回した。

シウォンヒョンの背中は少し汗ばんで、
緊張しているみたいだった。


「キュヒョナ・・・。キュヒョナ・・・。」


シウォンヒョンが僕に欲情している。
少し細めた目は真っ直ぐ僕を見て、
徐々に息が上がっていく。
首筋に流れる汗が妙にセクシーで、
僕はクラクラした。

ヒョンの何もかもが愛おしい。

ずっとこうしたかった。
ずっとこうなりたかった。

まさか自分が恋した相手が男なんて
夢にも思わなかったけれど。



自分の中に入っている変な感覚が
ゆっくりとほぐれていく。


「シ・・・ウォン・・・ヒョ・・・。」


愛しくて苦しくて
それでも好きにならずにいられなかった。


「あっ・・・。」


目眩がする。
僕たちはこれからどうなっていくんだろう。


















何も考えられなかった。
キュヒョンがあまりにも可愛いくて、
手を伸ばせば壊れてしまいそうだったのに。

今は俺の腕の中で寝息を立てている。

愛しくて愛しくて
俺はこんなにもキュヒョンを独り占めしたかったんだ。


「んん・・・。」


「キュヒョナ?起きちゃった?」


「シウォ・・・え?あれ?僕・・・。」


キュヒョンの髪を撫で、おでこにキスをする。


「痛くなかった?」


耳元でそっと囁いてみた。


「パボ・・・。」


「ごめん。俺、焦り過ぎて。
キュヒョンが辛かったんじゃないかって・・・。」


「さ、最初は痛かったけど・・・。
後からは・・・。まあ・・・。
て、言わせないでよ。こんな事。」


「キュヒョナ!」


「わ!ちょっと、待っ。」


「何?」


「は、恥ずかしいだろ?」


「今さら?」


キュヒョンは耳まで真っ赤になって
俺の顔を手で掴み引き離した。


「キュヒョナ、痛い。痛いって。」


しまった。
調子に乗り過ぎた。
と、思った時には遅かった。


「もう寝るから。」


そう言って
背を向けたキュヒョンの後ろ姿が愛しくて
そっと抱きしめた。


「キュヒョナ・・・。」


「ん?」


「愛してるよ。」


「・・・うん。」


そのまま俺たちは深い眠りについた。







その日、
俺は夢を見た。

キュヒョンと二人、森の中を歩いていた。
青々とした緑の中、小鳥のさえずり、川のせせらぎ、
見るものすべてが輝き、空から光が降り注いでいる。

俺が笑うとキュヒョンが微笑む。

こんな幸せな気持ちは
今まで感じたことがなかった。

キュヒョンがそこにいるだけで、
こんなにも世界が変わって見える。





やがて森は霧に包まれ辺りは真っ白になった。


キュヒョン?


どこにいるんだキュヒョン?


俺は手を伸ばしキュヒョンを捜した。
どんどん森は霧に包まれ
俺自身も真っ白な霧の中へ入って行った。





ブブブブブ・・・。ブブブブブ・・・。



どこかでiPhoneのバイブ音が聞こえる。
俺は半分目が開かないまま
ベッドから身を起こしiPhoneを探した。

脱ぎ散らかった服の中を探っても見当たらない。


「おかしいな。」


鳴っては消え、鳴っては消えるバイブ音。
耳を澄ますとベッドの下から聞こえていた。

誰だこんな時間に。



オンマ?


「もしもし?」


「シウォナ?シウォナなの?」


「ああ、どうかした?え?何?
落ち着いて。ゆっくり話して。
ええ?
アボジが!?」


俺の声に驚いたキュヒョンが振り向き、目が合った。

何も喋らないで立ち尽くす俺を
キュヒョンが不安そうな目で見ていた。



アボジが倒れた。



何てことだ。
まさか。そんな。



神様。



俺たちは今、
始まったばかりなのに。


それすらも許してくれないのですか・・・。














つづく。

















[画像はお借りしています。ありがとうございます。]