いつも君を想う 9 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

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SUPER JUNIORのキュヒョンと、
ウォンキュが中心のブログです。
たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。


































今日はいつもより早く練習が終わり、
メンバー達は個々に行きたい所に行き、
やりたい事を楽しめる時間が出来た。

俺とキュヒョンは一緒に店を調べた。
あの店も気になる。
この店もいい。
俺たちは夢中になってお互いの意見を言い合った。


「この店は料理が美味しそうだけど、個室がないな。」


「やっぱり個室があるほうが良いのかなぁ。」


「う~ん。
なんだかキムチ食べたくなってきたな。」


「ワインと合わないじゃん。」


「そんなの、合わせてみないと分からないだろ?
そもそもマリアージュを探しに行くんだから。」


「そっか。確かに。」


「あ!キュヒョナ、ここは?」


「うん。いいね。」


こんな他愛もない会話が出来ることに、俺は嬉しく思った。
キュヒョンが家に泊まったあの日から
俺は変にキュヒョンを意識してしまって
上手く会話をすることが出来ないでいた。

でも、
気にし過ぎだったんだな。

無邪気に笑いかけてくるキュヒョンは、可愛い弟みたいだ。

今日はもう少し距離を縮めたい。
もっとヒョンとして俺を頼ってほしい。
マンネとして可愛いがりたい。

二人で選んだ店に予約を入れて車に乗り込む。


「僕、シウォニヒョンの車に乗るの初めてだ。」


「そうだっけ?」


「うん。」


プルルルル・・・。プルルルル・・・。

シウォンのiPhoneの着信音がなった。


「出ないの?」


「ああ。いいんだ。最近多くて。」


「ふーん。」


ここ最近、毎日のように電話やメールで女性からの誘いがある。

俺はまだ彼女と別れたばかりで
正直うんざりしていた。
全部丁重に断ってはいるが、中にはしつこい女性もいる。

俺は今、
一人になりたかった。
彼女など当分作らずに、一人でいたかった。


「フッ。」


「何?」


「いや、矛盾してるなって。」


「何が?」


「俺が彼女と別れたの、
キュヒョンの耳にも入ってるんだろ?」


「え?あ、うん。まあ・・・。」


「一人になりたいんだか、
なりたくないんだか、分からないんだ。」


「ええ?何それ。」


キュヒョンがクスッと笑った。


「だろ?」


「あ~。もしかして。
彼女はいらないけど、寂しいから一人では居たくないって事?」


「そう!それだ。」


「ええ~?それってセフレってこと?」


キキー!!


「な、な、な、何???」


「何ってこっちの台詞だから!
なんで急ブレーキかけんの?」


「いや、あの、その・・・。」


幸い後ろに車は無く、
俺は深呼吸をして再び車を走らせた。


「キュヒョンが変な事言うからだろ?」


「なんで?だってそういう事なんじゃないの?」


「違うって。俺が言いたいのは!」


言いたいのは?


俺は慌てて息を呑んだ。
何を言いかけたんだ俺は・・・。


「どうかした?」


「いや・・・。」


「最近のヒョン、ちょっと変だよ。」


確かに。
最近の俺はおかしかった。

女性を見ても何の魅力も感じない。

元カノが完璧過ぎたからなのか・・・。
でも俺はその彼女を手離してしまった。
未練があるのか考えたが、

答えはNOだ。


「キュヒョン・・・。」


「ん?」


「お前は俺のこと、どう思う?」


「は?」


「あ、いや、お前から見た俺って、どんな感じなのかと思って。」


「ああ。う~ん。そうだな~。
男の僕から見てもカッコイイと思うよ。
社交的でスマートで、誰に対しても優しくて。」


「何だよ。すごい褒めるな。」


「あ、でも僕は生まれ変わったら
ドンヘヒョンの顔みたいになりたいんだけどね。」


「アハハ。
確かにアイツは可愛い!!」


「だけど僕はシウォ・・・。」


ブルルルル・・・。ブルルルル・・・。


まただ。また着信音がなった。


「何?何か言おうとしなかった?」


「ううん。別に。」


「そっか。」


丁度駐車場に着いた俺たちは車を止め、細い路地に入って店を探した。





そして俺はこの時、
言いかけたキュヒョンの言葉を
聞かなかった事に





後で後悔することになる。





















つづく。

















[画像はお借りしています。ありがとうございます。]