いつも君を想う 8 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

SUPER JUNIORのキュヒョンと、
ウォンキュが中心のブログです。
たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。





























恋に落ちる瞬間て、本当にあったんだ。



初めてシウォンヒョンと会った時、
僕の中に電流が走った。

端正な顔立ち。
背が高くて
服の上からでも分かる
鍛え上げられた引き締まった躰。


「こんにちは。」


僕は初めてメンバーの前に立った時、緊張して声が出なかった。
特にシウォンヒョンの顔が見れなくて、
僕の鼓動はドキドキが止まらなくて、
聞こえてしまうんじゃないかと目線をそらした。

シウォンヒョンは僕のこと、どう思ったんだろう?

目も合わさない、嫌な奴だと思ったかもしれない。
でも僕は見れなかったんだ。
余りにもシウォンヒョンが眩し過ぎて。

「キュヒョン。」

と、呼ばれるだけで胸がいっぱいになったんだ。

そんなこと、シウォナには絶対に言えない。
いつからシウォナのことが好きかって?
初めて会った時からだよって、
恥ずかしくて言える訳ないだろ?

シウォナは本当にストレートに愛情を表現してくる。
僕は不器用で、いつも何を言っていいか分からない。

ヒョンは僕の気持ち、
全然気付いてくれなかったくせに。

全く、寝たふりでもしないと
またしつこく聞いてくるんだから。

聞くタイミングだってあるだろ?
言うタイミングだってあるだろ?


「ふふ。」


「え?何キュヒョナ、起きてたのか?」


僕の頬にキスしたシウォナがビックリして僕に甘えてくる。


「キュヒョナ~。」


「ちょ、ちょっと。」


ホントに、
どんなに僕が嬉しいかってこと分かってんのかな?
分かってないだろうな。

僕がこんなに笑顔になれるのは、シウォナの前だけなのに。





















おかしい。



キュヒョンが俺を意識してる?

だから女性に取り囲まれてる俺を見て見ぬ振りをしてるのか?
ずっとそっぽを向いたままで、こっちを見ようともしない。

ライブ中だってそうだ。

俺が他のメンバーにスキンシップで抱き付いていると、
キュヒョンはいつも違う方向を見ている。
気にもとめてないと思っていたが、
あれは気にしてるの間違いだったのか?







キュヒョンが俺のこと・・・?
いや、そんな筈・・・。
でも・・・。


「お~い。シウォ~ン。」


ヒョクに呼ばれ気が付いた。
そうだ。
俺達は今、稽古中だったんだ。
彼女達を優しくなだめ、俺は練習に戻った。





ドタン。


隣りで練習していたキュヒョンが転倒した。
一瞬で部屋がざわつく。


「大丈夫か!?」


頭から身体から流れた汗で床が滑りやすくなっていた。


「いってぇ・・・。」


隣にいた俺は肘を思いっきりぶつけたキュヒョンが
心配でたまらなかった。


「医務室に行こう。」


「いいよ。これくらい。」


「ダメだ。何かあったらどうするんだ。」


「そうだよ。赤くなってるじゃない。僕も着いて行こうか?」


リョウクが声をかける。



「いい。一人で行けるから。」


そう言ってスタスタと部屋を出て行こうとするキュヒョンの後に
俺は小走りで着いて行った。


「本当に大丈夫か?」


「大丈夫だって。」


「でも・・・。」


「ヒョンは心配し過ぎだよ。
こんなのよくあることじゃん。」


コンコン。

医務室をノックする。
返事がない。
ドアを開けると誰もいなかった。


「参ったな。誰か呼んで来ようか?」


「いいよ。湿布だけ貼っとく。」


「そうか?じゃあ手伝うよ。
包帯は自分じゃ出来ないだろ?」


「うん・・・。」


二人向かい合わせに座ってキュヒョンの手を掴んだ。


「いっ・・・。」


「あ、ごめん。痛かったか?」


「ううん。大丈夫。」


なんだかドキドキした。
キュヒョンを泊めたあの日と同じ。

湿布を貼るだけなのに。
包帯を巻くだけなのに。

ほんの数分の間の沈黙が、ものすごく長い時間に感じる。


「キュヒョン・・・。」


「ん?」


「今日、メシ食べに行かないか?」


「え?」


「この前言ってたワインに合う店を探しに行かないか?」


キュヒョンが少し困った様な顔をした。


「いや、急だし、無理ならいいんだ。また今度で。」


「ううん。一緒に行こう。美味しい店、知ってるの?」


「それは・・・。まだなんだけど。後で調べておくから。」


「アハハ。男二人でも気軽に行ける店がいいな。」


「ああ。任せとけ。」


とは言ったものの、
そうか。これは結構大変だ。

男二人でマリアージュを探しにって、
考えたらすごい事じゃないか?

いや、深く考えたらダメだ。
俺は純粋にキュヒョンと食事を楽しむんだ。

純粋てなんだ?
不純な動機な訳ないだろ。


「ヒョン?」


キュヒョンが不思議そうに俺を覗き込む。


「なんか、百面相みたいになってるよ。」


プッ。


「アハハハハ。」


「ヒョン?」


俺は思わず吹き出して笑った。
可愛いキュヒョナ。

キュヒョンに美味しいワインと料理を食べさせてやりたい。

そう、心から思ったんだ。
















つづく。



















[画像はお借りしています。ありがとうございます。]