※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。
「はあ・・・。はあ・・・。」
どんなに息を押し殺しても
口から溢れる吐息。
ソムチャイの指が僕の中を刺激する。
「んん・・・。」
一番敏感なところを探し当てられ声が出る。
「お前・・・。初めてじゃないな?」
身体中が熱くなる。
感じちゃいけないのに
恐ろしいほど気持ちがいい。
きっとあの媚薬のせいだ。
あの・・・。
ソムチャイは慣れた手つきで僕を快楽へと導く。
僕自身からトロトロと溢れてくる蜜。
内股がジンジンして今にも自分から言ってしまいそうだ。
「も、もう・・・。」
プルルルル・・・。
ベッドのサイドテーブルに置いてあった僕の携帯が鳴った。
「何だ、いいところで。」
ソムチャイが携帯に手を伸ばす。
「ん?えっと・・・。
シ・・・ウォン?」
シウォンヒョン。
僕は今置かれている状況にハッとした。
何をやってるんだ僕は。
頭が回らなくなっておかしい行動をしてしまった。
早く。
一刻も早くこの状況から抜け出さなきゃ。
「お前の相手、
このシウォンとかいう奴か?」
「違う!!」
声が荒くなる。
僕の鼓動早くなって、額に汗が滲む。
「ふーん。ビンゴか。」
「違うって言ってるだろ。」
「じゃあ、もしこの電話に俺が出たらどうなるかな?」
「や、やめろ。」
「ハハ。顔色が変わったな。」
こんなこと、
シウォンヒョンに知れたら。
知られたら。
僕は・・・。
プッ・・・。
「ちっ、切れたな。」
ソムチャイが携帯を無造作にサイドテーブルに置く。
「おかしいと思ったんだ。」
「?」
「アイドルのお前が警戒心も無くホイホイ俺に着いて来た事さ。
このシウォンて男に俺が似てたからだろ?」
ドキッとした。
こいつ、どこまで勘がいいんだ。
「フッ。たまに言われるんだ。
雰囲気が似てるってな。
そうか、そういう事だったのか。」
「違う。」
お前なんかに。
お前なんかと
シウォンヒョンを一緒にするな。
「電話で聞かせたかったな。お前がよがる声。
さぞ、面白いものが見れただろうな。
「やめろ・・・。」
「何ならこっちからかけてみるか?」
「やめてくれ・・・。」
キュヒョンの目からポロポロと涙がこぼれた。
「おいおい、泣くなよ。
まあ、弱ってるお前を抱くのも俺はそそるがな。」
ソムチャイが僕の上に乗ってシャツを脱ぐ。
「や・・・めて・・・。」
ピーンポーン。
「何だ今度は?」
ソムチャイが不機嫌そうにドアを見る。
ドンドンドン。
「キュヒョン、大丈夫か?俺だ。」
マネヒョンだ。
「んんっ・・・。」
ソムチャイがキュヒョンの口を手で塞ぐ。
プルルルル。プルルルル。
また携帯が鳴った。
「ちっ、またシウォンか。」
ドンドンドン。
「キュヒョン?おい、いるのか?キュヒョン?」
マネージャーがドアを叩く。
「興醒めだな。」
ソムチャイは僕の紐をほどき、
「続きはまた今度だな。」
と言って、USBカードとパソコンを持って部屋から出て行く。
僕は慌ててバスローブを羽織った。
「お、おいキュヒョン、今出てった奴って・・・。」
「ん?ああ、ルームサービス頼んだから。
ちょうどいろんな事が3つも同時に起きて慌てたよ。
ルームサービス、マネヒョン、電話。すごくない?」
「あ、ああ。」
マネヒョンは腑に落ちない様子だったが、
それ以上何も聞かなかった。
「それで、ご飯は食べれそうか?」
「んー。頼んでみたけど、やっぱり無理そう・・・。」
「そうか・・・。」
マネヒョンは僕に薬と水を持って来てくれていた。
「ごめん・・・。」
「ん?」
「迷惑かけて、ごめんなさい。」
「ああ。そんなのいいさ。
今日はもう早く寝て、明日に備えよう。
ゲームはするなよ?」
「アハハ。分かった。」
そしてマネヒョンは自分の部屋へ戻って行った。
「はあ・・・。」
溜め息をついてベッドに横になる。
怖かった。
すごく怖かった。
シウォンヒョン・・・。
会いたい。
会いたいよ・・・。
つづく。
[画像はお借りしています。ありがとうございます。]