秘密 5 | むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

むらたま SUPER JUNIOR キュヒョンブログ

SUPER JUNIORのキュヒョンと、
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たまに東方神起も☆
むらたまとは(むらさきたまご)の略です^^

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※ウォンキュ小説です。
苦手な方はUターンしてくださいね。

































そんな。まさか。どうして?

イベントに来てた?
僕のファンて言ってたし・・・。
でも・・・。
怖い。

以前のイベントで
ソムチャイとはコンビニで会って
一緒にお酒を飲みに行った。

なんて馬鹿なこと・・・。
あの時僕はどうかしてた。


「どうしたキュヒョン?」


マネヒョンが心配そうに僕を覗き込む。


「顔が真っ青だぞ?」


「う、うん・・・。
ちょっと酔ったみたいで・・・。」


「大丈夫か?これから食事会なのに行けるのか?」


「・・・。」



行きたくない。
仕事だけど行きたくない。

またソムチャイに会ってしまったら・・・。

僕は何でこんな事を忘れていたんだろう。
タイでのシウォンヒョンとの事に浮かれすぎて、
ソムチャイの事をすっかり忘れていた。

大丈夫。
何も無かったし。

何も・・・?

ううん。
ソムチャイと僕は・・・。
そしてあの強いお酒。
もしかして何か入ってた?
頭が追いつかない。


「キュヒョン?本当に具合が悪そうだな。
今日は挨拶だけして、後から落ち着いたら
ルームサービスでも取るか?」


「え?いいの?」


「ああ。大丈夫だ。何とかなる。」


「うん。そうしてくれると助かる。ありがとう・・・。」


僕は心底ホッとした。
これでソムチャイに会わなくて済む。
後はホテルに戻って、明日帰るだけだ。





ホテルでの食事会の店に顔を出し、
簡単に挨拶を済ませ部屋に戻った。


シャワーを浴びてビールを流し込む。


「はーっ。」


大きな溜め息が出る。
ここならもう大丈夫。

僕とソムチャイの事を知ってる人は誰もいない。
写真も撮ってない。
ソムチャイが僕の事を言いふらしたとしても、
誰も信じてくれないだろう。

溜め息ばかり出る。

少し軽く食事を取って、今日は早く寝よう。

ルームサービスを頼み、
待っている間シウォンヒョンにメールを打つ。


会いたいな・・・。


恥ずかしくて
こんなこと送信出来ないけど。
今、シウォンヒョンがすごく恋しい。

早く会いたい。
早く会って僕を抱きしめてほしい。


ピンポーン


ルームサービスがやって来た。


「はい。」


何も考えずにドアを開けると
そこにはソムチャイが立っていた。


「アンニョン。キュヒョン。」


「え!?」


僕はビックリしてドアを閉めようとしたが、
ワゴンが邪魔で閉める事が出来なかった。

ソムチャイがワゴンを押して中に入ってくる。


「ど、どうしてここに?」


「あれ?分からない?
ここではお金さえ払えば大概のものは何でも買える。
例え、人であってもね。」


キュヒョンはソムチャイの目つきにゾッとした。


「ほら、ルームサービスの食事。
早く食べないと冷めるぜ。」


流暢な韓国語。
本当は喋れたんだ。


「何が目的?」


「目的?」


ソムチャイが僕に近付いてきて、耳元で囁く。


「つれないな。キスまでした仲なのに。」


「キ、キスなんてしてないよ。ソムチャイの勘違いだろ?
しょ、証拠なんて無いし。」


「証拠?」


ソムチャイがニヤリと笑って携帯を見せる。


「なっ。」


そこには自分とソムチャイのキスした画像が収められていた。


「こ、こんなの僕だって分からないじゃないか。
暗くてよく分からないし。僕の顔だって見えてない。」


「ふーん。そんな事言っていいのか?」


心拍数が上昇する。
手に嫌な汗が滲む。


「で、出てけよ!!
出ていかないと警察呼ぶから。」


「これでも?」


ソムチャイが二枚目の画像を見せる。
薄暗いBARで肩を抱き寄せられてる自分の姿。

足元から崩れ落ちそうだ。


「こ、こんなのどうとでも出来る。」


「どうとでも?本当に?
これが世間に知れたらどうなる?
かなりスキャンダルだと思うけど。」


一体、ソムチャイの目的は何だ?
金か?
いや、それはまずい。
一度金を渡すと味をしめていくらでも取りに来る。
まるでハイエナのように。


「ふふ。だいぶん、お困りのようだな。」


「消して。」


僕は消え入るような声で言った。


「ん?」


「データを消して。」


「はは。そんなの、この携帯だけとは限らないだろ。」


「そんなのは分かってる。」


「ふーん。
じゃあこれはお前が自分だと認めたんだな。」


キュヒョンはハッとした。

やられた。

自分じゃないとシラを切れば
言い逃れ出来たのに。
なんてこと。
頭が回らなかった。


「・・・。」


「フ・・・。今にも死にそうな顔だな。」


ソムチャイがキュヒョンの顎を手で持ち上げる。


「どうする気?」


「そうだな・・・。」


ソムチャイはベッドに腰掛け
舐め回すような視線で笑みを浮かべながら言った。





「来いよ。」


















つづく。















[画像はお借りしています。ありがとうございます。]