苦手な方はUターンしてくださいね。
「は?」
シウォンは突然のキュヒョンの言葉に目を丸くした。
「お、お前何言ってんだ?
自分が何を言っているか分かってんのか?」
シウォンの困惑した表情と少し怒っている声。
それなのに、
僕はなぜやめなかったんだろう。
どうしてシウォンヒョンを怒らせてしまったのだろう。
「だ、だってシウォンヒョンは女性の扱いも慣れてるし、
すぐ噂にもなるじゃない。でも、メンバーとだって仲良くて
誰にでもキスするし、スキンシップは激しいし・・・。」
「・・・。」
シウォンヒョンが僕を見ている。
でも、僕はうつむいたまま顔を上げることが出来ないでいた。
「もしかしたら、どっちもイケるのかな~って。」
しまったと思った。
余計なことを口走ってしまった。
「・・・。お前、酔ってんのか?」
シウォンの声のトーンが低くなった。
僕は怖くて目を合わせられずにいた。
なのに口が勝手に動いてしまう。
「だいたい、今日の彼女だって、やたらシウォンヒョンにベタベタして
腕なんか組んじゃって、いかにも付き合ってますって感じで、
もうやっちゃったんじゃ・・・。」
「キュヒョナ!!」
それは今まで見たことの無いシウォンの怒った表情だった。
「いい加減にしろ。お前、変だぞ。
今日だって彼女が自己紹介する前に言葉を遮って
トイレに行っただろ?一体どうしたんだよ。
何に怒ってるんだ。」
「ど、どうもしないし、何も怒ってないよ。
ただ、僕はいちゃつくなら他でやってって
言いたいだけで・・・。」
今度はシウォンと目を合わせたまま
逸らすことが出来なかった。
「はっ。ヤキモチか?」
「え?」
「お前、俺のことが好きなのか?」
「は?何言ってんの?」
僕は訳が分からなかった。
「だから、俺がどっちもイケるか聞いたんだろ?」
「・・・。」
少しの沈黙の後、シウォンが口を開いた。
「分かった。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140428/21/gyugyu239/f0/4d/j/t02200146_0320021212923319564.jpg?caw=800)
そう言ってシウォンはキュヒョンを鋭い目で睨みつけた。
「・・・フッ。なんだキュヒョン。
抱いてほしいのか?」
「なっ。」
「じゃあ何だ。」
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
こんな筈じゃなかったのに。
「脱げよ。」
「え?」
「自分で脱いでみろよ。」
苛立ちを隠せない、不機嫌そうな声でシウォンが言った。
こんな言葉を聞きたかったんじゃない。
僕はただ、シウォンヒョンに・・・。
シウォンヒョンに・・・。
つづく。
[画像はお借りしています。ありがとうございます。]