奥様1:

「私が若い時はもっと大変だったんだよ

お姑さんが毎朝子作りのこと聞いてきて

私なんて上2人が女の子だったから

息子が出来るまでは生きてる心地しなくて」

 

私:

「今よりも遥かに厳しい時代ですもの

それはすごいプレッシャーでしたよね・・・

その中でお子さん3人も産んで尊敬します

旦那さん自慢の奥様ですよね・・・すごい」

 

感嘆の溜息をつくように

本心を織り交ぜて呟きました

 

 

その後も

 

奥様が最も自慢とする

家族の話や苦労話に付き合い

 

相手をコントロールすることに長けた

あの義伯母のように

 

23万円の浪費を指図する義伯母の素性

土下座を強要された義伯母の反応

 

相手が欲しい誉め言葉を淀みなく与え

 

会話の主導権を徐々に取り返す作戦が

今こそ必要だと思いました

 

誉め言葉に気を良くして相好を崩す奥様

 

 

奥様:

「それにしても、あんな秀才だった息子がね~

実の弟に通報されて警察行きだなんて

人生何がどうなって転落するか分からないね

ピアノだ剣道だって賞状見せられたけれどさ

あんなもの何の役にも立たないってことだね

うちの息子のほうがよっぽどまともに見えるよ」

 

この奥さんの息子さんは夫と同学年で

 

自慢好きの義母には

 

随分と悔しい思いをさせられたことは

既に知っておりました

 

私:

「まともだなんて・・・そんな・・・

立派な息子さんだって聞いていますよ

お勤め先に勢いがあって安定していて

本当に本当に羨ましい限りですよ

お嫁さんも可愛いお孫さんもいらして

これ以上ない親孝行の息子さんじゃないですか」

 

息子さんは小さな建設会社に就職したのですが

その後、会社が震災関連の事業を請け負うことになり

業績大きく伸ばして支店を出すほどに急成長

 

奥様1:

「ま、ま~ね~、高校卒業してから

ずっと同じ会社で一途に頑張ってくれてね~

最初は薄給でボーナスも無かったけれど

今や現場監督の補佐みたいな形に出世してね」

 

私:

「新卒採用の会社で失敗して信金勤めで

しかも、夫の給料だけでは食べていけず

妻がパートに出なきゃならないうちと違って

息子さん一馬力で支えているなんてすごいです

今は共働き家庭が多いじゃないですか」

 

奥様1:

「全然うちなんて大したことないけど~

ま~でも嫁は働かずに子育てに専念できるし

そっちの旦那と違って大卒でもないけれどさ

結局、大人になってからの方が長いでしょ~」

 

私:

「うちと奥様のとこじゃ勝負にならないですよ

特に息子さんと夫は随分差が出ちゃいましたね

お嫁さんみたいに家で子育てだなんて憧れですし

私には一生叶わない夢かもしれませんから・・・」

 

奥様1:

「やだ~憧れだなんて大袈裟だよ~

でも、産みたくても産めない人もいるし

今は専業主婦が高嶺の花だって言うものね~

やっぱり男は学校時代の成績なんかよりも

真面目さと甲斐性だってことだろうね~デレデレ

 

 

そう言って

勝ち誇った顔をする奥様

 

話の流れが

私の手元へ流れてきたような

 

そんな手ごたえを感じていました

 

 

一番避けたいのは

 

我が家との比較で些末な差異に嫉妬して

今回の件で悪評を立てられること

 

このまま優越感に包まれて

うちのことは放っておいてほしい

 

その念押しをするためもあって

気が進まなくても訪問を決意したのです

 

 

 

しかし

 

ほっとしたのも束の間

 

奥様1:

「それで、離婚はするのかい?」

 

きっと

一番核心の質問だったのでしょう

 

ギラリと目の奥を光らせて

真っすぐに問いかけてくる奥様

 

 

”この田舎から脱出するのは許さない

同じ嫁なら最後まで苦労して当然”

 

そのような怨念が込められた

 

脅しを含んだような強さが

語尾に滲み出ており

 

一瞬で部屋の雰囲気が変わったのを

肌で感じました

 

 

ひとつでも返答を間違ったら

命取りになる会話

 

 

笑顔を崩さずに受け止めましたが

内心では息が詰まる思いでおりました滝汗

 

 

 

笑って学べる

心理的裏付けなどもう少し深堀りが欲しいけれど

名著「マインドフルネス」をパロったような

シュールな外観かつ、独創的で着眼点が秀逸な本

サクッと読めて笑えて、しかも気づき満載です!

 

SNS普及で一億総マウント時代と言われている今

自他に潜むマウントとの付き合い方が問われている

 

マウント欲求が人間の本能と定められているなら

その特性を活用して円滑に生きる方法もあるはず

 

時に「相手にマウントさせてあげる」技術が

職場や人付き合いで武器になると新たな気づきも

 

マウンティングする人・される人

普段目をそらしがちな

自分の心の中をのぞく機会になる本

マウンティングから解放されて自分を好きになる

kindle unlimitedだと¥0で読めます照れ

 

 

「圧倒的に魅了して、相手を良い状態にする」

マウントを別角度から切った次のステージへの本

こちらもkindle unlimitedだと¥0 

 

 

読書のお供に

お得なお試しセットもありラブ