夫の発言に
違和感があったものの
劣等感の裏返しである
私を支配するような尊大な態度は
これまでにも多々ありましたので
”あーまた始まったな～”
くらいの感じで
あまり気に留めてはいませんでした
ただ、何というか・・・
これまでは
私の気を引きたくて
わざと傷つけるようなことを言ったり
自分が上だと喚いていたのですが
別居の間に反省したのでしょうか？
”お前が勝手に別居した”
”俺には責任が無い”
”俺は被害者”
という捨て台詞を吐いた以降は
それで気が済んだのか・・・
ぱたりと嫌味や攻撃はなく
私に接近することも絡んでくることもなく
むしろ
やらねばいけないことは
これまでにないくらい早急に取り組み
昇進や本店勤務の目標に向かって
残業が続きで頑張ったり
家でも自室にこもって勉強したり
仕事や家業に
淡々と勤しむ夫でございました
私は
夫の豹変とも呼べるそんな変化を
不思議に思いながら
自分の二つ目のパートの
色々なトラブルなどで
日々を過ごすので精一杯
夫がおとなしく生きていることに
とりあえず安心していました
今は夫の変化などはどうでもよく
母親に捨てられた形で
義実家預かりになっている
子供達をどうするのかの方が重要
少しずつ
小さなワガママが見られるようになり
子供らしさが戻ってきていることに
嬉しく思いつつも
この状態が
解決策ではないのは明白
私の弟は
施設に育った期間があり
内情を多少は知っているので
施設に預けるという選択に
容易には賛成はできない気持ちでしたし
何よりも
子供達の立場になれば
母親に置きざれにされた上に
親戚からも見放されたらどう思うか
子供達が
どのような環境なら
劣等感なく健全に成長できるのか
そのことばかりを考えていました
農繁期の忙しさもあり
初夏～お盆過ぎまでは
何の解決策も出せないまま
家族みんなが
自分の仕事と農業と子守を分担
今思えば
この子供達のお陰で
家族総出で
一致団結して活動していた
義実家史上まれに見る
ハイライト的な
期間だったかもしれません
田舎特有のお盆の忙しさが過ぎ
稲刈り前の小休止期間
義父が動き出しました
義父：
「子供達を何とかしなければならん
義姉さんのところに行って
Aが今どうなっているか聞いてくる
電話しても出ないし困ったもんだ」
義弟：
「あの伯母さんだって居留守を使うよ
嫌なことを言われるために会わないっしょ
それに、父さんが行ってもダメだよ
また丸め込まれて帰されるよ」
義父：
「まぁ・・・なぁ・・・それは・・・
でも、会わない事には進まんだろう」
義弟：
「とりあえず、本家からのお裾分けを
持っていくからって連絡しておいたら？
あの伯母さんなら食いつくでしょ」
義父：
「お裾分けって何かあったか？」
義弟：
「そんなのあるわけないじゃん！
何も持っていく必要ないよ
俺達はお金も労力も使って
伯母さんの孫を面倒見てるんだよ
こっちが何か貰いたいくらいだよ」
ということで、騙すような形で
義伯母宅へ
手ぶらで訪問することになりました
田舎では
手ぶら訪問は失礼に当たりますが
義弟の提案は
至極妥当であると感じました
これ以上搾取されてなるものか～
続きます
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