この週末の連休は

預かっている子供達を連れて

近場の温泉や新学期の買物など

 

少しでも余裕のあるうちに

最後の思い出作りに行ってきました

 

一緒に居られる間に

精神的にも物質的にも

 

何かしてあげられることが

あるといいな・・・

 

そんな気持ちでいます

 

 

桜桜桜桜桜

 

 

義父に呼び出されて

義実家に戻ると

 

母屋前に広がる畑で

 

お兄ちゃんと妹ちゃんが

義父の農作業を手伝っていました

 

私の姿を認めると

はにかんだような笑顔が広がり

 

心がズキンと痛みました

 

 

ある程度しっかり

愛情を受けていた子供なら

何らかの理由で親と離れ離れになった時

少し駄々をこねてみたり泣いたり

弱い部分を見せることを

さほど厭わないと思うのです

 

 

 

小学校に上がる前

 

一日だけ叔父夫婦の家に

預けられに来た同い年の子は

 

父親の手術の付き添いに必要で

母親が面倒が見れないので一日だけの預かり

 

”いやだ!いやだ!寂しい!

ママがいないと絶対にダメ

家に帰る!ここに居たくない”

 

と終始泣いて

結局母親が迎えに来たのですが

 

 

子供ながらに

 

”こんなにもストレートに

要求を大人にぶつけてもいいのだ

子供はそれが許される存在なのだ”

 

という驚きがあり

 

天地がひっくり返るような光景で

大変に羨ましく感じたことを

はっきりと記憶しています

 

 

 

親の不在に慣れていて

我慢を強いられてきている子供は

 

本当は預けられたくなくても

ここにしか居場所はないのだと悟り

 

なるべくいい子であろうと

振る舞う努力をするものだと思います

 

 

観念したように弱く微笑み

 

預かり先で

大人に気に入られるよう我儘を封印し

 

役に立とうと率先してお手伝いしたり

賢いと思われるように振る舞ったり

 

条件付きで愛されようと必死

 

でも、それは

子供が努力すべき方向じゃない

 

 

 

子供達の

遠慮が入り混じった曖昧な笑顔に

 

周りを心配させまい

同情されまい

 

とする

 

子供に似つかわしくない

矜持や忍耐を感じて

 

 

”そんなに急いで

大人と一緒の振る舞いをしなくても

全然構わないんだよ”

 

”もっとしっかり子供時代を

生き切ってから大人にならないと

将来とんでもない歪みになるよ”

 

 

私はとても心配になりました

 

 

 

私の方に駆け寄ってきて

 

義父:

「2日間・・・面倒見てたんだが

二人ともいい子なんだよ・・・

なんだかな・・・何も言えないな」

 

動物や子供が好きで

意外と涙脆い義父は

 

ポツンと言ったきり

下を向いて涙を堪えている有様

 

色々事情を聞こうとも

”う~””ふ~”しか発言できず・・・

 

使い物になってない汗

 

子供達に不審に思われぬよう

先に家の中に戻ってもらいました

 

 

 

お兄ちゃん:

「おねーちゃん、おかえりなさい

どうして、最近いないのかなって

とっても心配したんだよ

お仕事が忙しいって聞いてたけど

今日はもういいの?」

 

逆に私のことを

心配してくれるお兄ちゃん

 

妹ちゃん:

「いい子にしてたら

ママもおねーちゃんも

神さまが戻してくれるってね

おにいちゃんとおはなししていたの

私がね、このあいだにダメなことして

ママのことイライラさせたから

みんないなくなっちゃったんだって

とっても悲しいきもちになったの」

 

 

置き去りにされて

母親を恨んでもおかしくないのに

 

それでも

 

ママが悪いんじゃなくて

自分が悪い子だから・・・とする

 

母親を庇う幼い妹ちゃんの健気さに

義父並みに涙腺が崩壊しそうでした

 

 

どんな親であっても

子供は両親のことが大好き

 

そして

愛されたいと思っている

 

その思いが

私には本当によく理解できました

 

 

 

そんな会話の中

 

久々に聞く柔らかな声に

ギクリとしました

 

夫:

「お帰りなさい、まゆみ

お前の荷物これだけ?

車にあるなら取ってこようか?」

 

別居後

初めて顔を合わせたのに

 

何事も無かったかのように

 

いえ、これまでにないくらい

優しく穏やかな笑顔で

話しかけてくる夫

 

 

預かっている

幼い兄妹のためとはいえ

 

この夫と

また一つ屋根の下で暮らすことに

 

躊躇というよりは不気味さを感じ

 

”あ、また私やっちゃったな”

という既視感でいっぱいでしたあせる

 

 

思えば夫との結婚も

夫の不意な泣顔につられて復縁

→押しに押されて入籍

 

自分では無自覚だったのですが

 

このような泣き落とし系に大変弱いことを

 

幼馴染である夫は

よく熟知していたのでございました滝汗

 

 

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