精神的ダメージで
フルチェンコ大撃沈だった夫
↑最近、読者になって下さった方で
フルチェンコをご存知ない方はコチラもどうぞ
後ろを向いたまま
涙を堪えている様子で
体を震わせておりました
これまでの私は
夫の弱さも情けなさも
自分のことのように感情移入し
守ってあげなくてはいけないと感じ
夫が傷つかないよう
母親のような気持ちで見守ってきました
夫も本当は
このままじゃいけないと思っているのに
義父母によって
甘ったれの長男のままでよいと洗脳され
私によって
ぬくぬくとお殿様気分でもよいのだと
思うに至ったのかもしれません
”人は苦しい時にこそ
涙や汗と共に成長する”
とも言われますが
その点においては
私や義父母の存在が
夫の成長の機会を奪っていたとも
言えるのかもしれません
こんなポンコツ夫ですが
私は夫に感謝している部分もあります
それは
傷の舐め合いの
共依存関係だったとしても
傷を舐め合う相手がいるだけでも
人生の一番辛い時には
救いになることもあると思うからです
人間はいつでも
前向きで生産的なことばかり
できるわけではありませんよね
特に落ち込んでいる時に
キラキラ眩しすぎる
完璧主義やポジティブ人間が
間近にいたら疲れちゃう気がします
夫のプロポーズを受けたのは
元カレとお別れして一番落ちていた時
あの時は
自暴自棄になって
わざと忙しくして睡眠時間を削ったり
大量に食べては吐いてしまったり
極端に酒量が増えてしまったり
今思い出しても
胸がぎゅっと絞られるような
辛い時期でした
そんな中
妥協と言えども
同郷の気心が知れた幼馴染で
私だけを求めてくれて
普段はのほほんとしていて
音楽や歴史についての話題が面白く
ダメなところもあるのに
５歳児のように俺はすごいんだぞと
無邪気にしている夫と一緒に過ごすうちに
「こんなゆるゆるした感じでも
普通に生きていけるんだな～」と
肩の力が抜けて安心感に包まれました
傷心が自然治癒したのは
図らずも
夫の存在のお陰だと思っています
だから
崖から落とすのは私の役目だけど
救われるなら一緒に救われたい
別居や離婚の話は別だけど
私だけ逃げるのではなくて
最終的に夫にも救われてほしい
そんな願いがありました
私：
「夫君、一人になりなよ」
夫：
「・・・・・」
夫は後ろを向いて座ったまま無言でした
私：
「夫君、ずっとこの家にいて
きちんと一人で過ごしたことないでしょ？
（都市部勤務だった時は友人とホームシェアでした）
自分で部屋借りて仕事行って家事して
そういう事を一人でやってみたほうがいいよ
夫君は、いつも誰かがいてくれて当然
一人で全部をしたことがないでしょう？
人任せが基本になっちゃってる
家事の大変さ、お金の有難み
夫婦としての支え合い
将来は子育て・・・
全然分かってないし
今のままじゃ役立たずだよ
もちろん、それだけの問題じゃなくて
もっと根本的な問題もあるけど
私と別居するとか離婚するとか
そういうの話はまた今後するとして
まずは
ご両親とも私とも離れて
一人で暮らしてみるのが良いと思う
今日明日には無理かもしれないけど
年内いっぱいとか期限を設けて
家を出る準備してみるのはどう？」
夫：
「俺が・・・一人で暮らす？」
私：
「うん、だって単身赴任の話もしてたし
別に一人で暮らすのはいいんでしょう？」
夫：
「いや、それはお前がここで待ってくれて
きちんと単身赴任の話が貰えてのことだよ
急に自分の都合で出ていくとかじゃない！」
私の提案に激しい拒絶を示し
後ろを向いたまま
仁王立で急に立ち上がり
顔だけをくるりと私に向けて叫ぶ夫
その結果
私の目の前に現れた
夫の生尻
もう、そりゃ笑いますよね？
こんなシリアスな話してたのに
体ごと振り向けば不能チェンコ
現状では尻子玉
どちらにしても
目のやり場と笑いを堪えるのに
相当な苦労を要しつつ
嗚呼、人生はいつも
前門の虎、後門の狼
そして、
進むも地獄退くも地獄の中で
もがき苦しむからこそ
掴める未来があるのだろうか？
夫の裸の尻を見せつけられながら
哲学の世界へ逃避する私でございました
こんな時でも素で締まりがない夫に
本当にダメな子ねぇと苦笑しかありませんでした
夫に対してはどこか甘くなりがちな私です
続きます
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