皆さんが思い浮かべる以上に
私の住む地域はものすごい超ド田舎です
都会と言っても
東京と地方都市が全くレベルが違うように
田舎と言っても
普通の田舎と超ド田舎はレベルが違います
じゃあ
うちの超ド田舎は
一体どんな感じなのかというと・・・
うちの地域には火葬場がなくて
少し前までは土葬OKの指定地域でした
まずこの情報でドン引きされます・・・
隣家との間が田んぼや林で
ものすごく遠いです
隣家へ行くのにも車移動が基本
外部からの流入が全くないので
クロネコヤマトやタクシーが
家の前に止まっただけで
「あそこのうちは贅沢してる」とか
「どこからの贈り物だろうか」と
３日くらい噂になります
町までのバスはありますが１日２本
経営不振で片道1500円くらいします
玄関は基本開けっ放し
鍵なんか閉めたらどうしたのか聞かれます
玄関を開けると
時々、鹿などの野生動物が寛いでいます
裏山だけでなく民家付近にも熊が出没
そして村内放送が鳴り響きます
車で２０分の最寄り駅には駅員がいません
ICカードも未対応です
駅までたどり着くまでに信号もありません
コンビニ・スーパー勿論ありません
車が無い方のために
移動販売車が決まった曜日にきます
イオンに行ったというだけで
近所では羨望の眼差しです
新しく流入してくる方はおらず
若い世代が流出するだけ
残っているのは
古い考えをそのまま受け継いだ
５０代以上の方が大半です
超ド田舎
ざっとこんな感じです
生まれ育った地域とはいえ
貧乏で不便で危険が多くてウンザリ(笑)
熊の被害とかマジで身近すぎます
でも
自慢できるところもあります
それは・・・
深く深く雪が降り積もった
信じられないくらいの静寂が広がる
白銀のモノクロームの世界
混沌とした人間の気配を
すっぽりと覆い尽くしてくれる
ピンと張りつめた氷点下の空気
人間のためではなく
山にひっそりと咲く見事な桜
さわさわと稲穂が囁くように重なり合う
黄金色に輝く実りの風景
超ド田舎には
思わず立ち尽くしてしまうほどの
息をのむ美しい光景があります
特に自慢は
眩いほどに輝く満天の星空
漆黒の闇夜に瞬く
圧倒的な星の輝きを見つめていると
まるで宇宙を漂っているような浮遊感に
悲しいような切ないような気持ちになり
気づいたら泣いてしまっているほどなんです
広大な宇宙に放り出された
取るに足らない存在の些末な自分に
孤独や心細さを感じつつ
同時に生命の煌きが詰まった
宇宙の欠片であることに安堵する
数百万年前に放たれた光が
今自分に確かに届いているというのに
その星はもう死んでいるかもという不思議さ
そして
星が生まれた大昔の途方もない年月を思い
生と死
宇宙と自分
諸行無常観と存命の喜び
一気に我が身のことに感じられるのです
これは都会の日常では体験できないこと
田舎では宇宙を近くに感じられます
私たちが星空を見て涙するのは
ただ美しいだけだからじゃない
壮大な宇宙の物語を
全細胞で受け止めているからだと思います
宇宙観が
アインシュタインを超えているとも
評価される宮沢賢治
彼の作品にはさまざまな星座が
宝石のように美しくちりばめられていて
私の故郷と重なる風景が多いのですが
厳しくも豊かな自然が
銀河鉄道の夜やよだかの星など
宇宙と生命を連想させる物語を
生んだのだと理解できます
超ド田舎に対する私の想いは・・・
「都会には”目”が惹かれるけれど
田舎には”心”が惹きつけられる」
本当はあなたのことが好き・・・
だなんて言ってあげないからねっ！
（＊ツンデレ風）
みたいな心境ですね(笑)
超ド田舎での生活は大変ですが
故郷を誇りに思ったりもします
しつこいけど生活は本当に大変です
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