これまでのお話


1話目


2話目



続きです。


目的地へ到着しました。

と言っても、駅前に聳え立つでっかいビルの山々。



京都で育った私には、景観条例で低い建物ばかりだったので首が疲れるほど見上げるビルの山々に圧倒されてしまいました。



少し歩いて、目的地へ。


あまりハイブランドを存じ上げないので、

うる覚えですが、高級時計や高級ジュエリー屋さんなどなどが立ち並ぶその一角に行きました。



もうそんな場所にあるだけで圧倒された私は、

挨拶というだけで緊張なのに、さらに緊張が増します。

おまけに朝の寝坊や、新幹線の遅延もあり、大幅に約束時間を過ぎていたので。



彼は通い慣れた様子。

それもそのはず。

ある日焼肉の話をしていて、

「食べ放題って1人4,000円くらいやんか?」

と言うと

「そうなんだ、知らなかった!」

というので、話を聞いていると、

焼肉食べ放題なんぞ行ったことはなく学生時代に家族で行った焼肉屋は1人3万円だったというのです。

(ちなみに小学2年でお小遣い月6000円だったり、

中華はターンテーブルのお店によく行ってたそうな。)



どうりでお金の価値観合わないなと感じていましたよ驚き

にしては、貯金額少なくない?私と変わらなくない?




そして、お店へ到着。

大きく息を吸って照れふぅーチュー



個室で4人席の上座に彼のお母様、

横に彼の弟(ほぺまるくん)。



年に1回集まる家族の団欒に

お邪魔している私。



彼と、ほぺまるくんとお母様が

お給料のお話や、大好きな魚料理のお話、

仕事のお話で盛り上がる中、私は会話に入れず…



よく喋るこの私が後に彼から

「借りてきた猫だったね。5割増しで可愛く見えた。」


と言われるくらい、ほとんど喋れなかったんですガーン

いつもなら5割増しってどういうことやねん!

ってツッコミたかったんですが、

挨拶が終わってホッとした私はそんな余裕もないくらい、食事後2人になっても余韻で緊張していました驚き



お食事はお母様が選んでくださった日本料理屋だったんですが、

日本料理って高級店に行くほど器を重ねない食事作法があるじゃないですか?それは仕事柄学んでいたことなので、その通りにしているとスペースが無くなって…



私、自分のスカートの上に

止め椀(留椀、味噌汁)をこぼしたんですよ無気力



もう、一気に焦る私驚き驚き驚き



足元にナプキンをかけてたおかげで

止め椀は一部にしかかかってなかったけど、

それでも場の空気は一気に変わってしまって無気力無気力無気力



横にいた彼も、おしぼりを渡してくれたり

サービスさんが急いで駆けつけてくださっておしぼり渡してくださり、


もう散々な彼の親への挨拶でした爆笑



結婚の挨拶で、止め椀(留椀、味噌汁)をこぼした人なんて絶対いいひんし真顔

私もう絶対に断られるわ大泣きと思っていました。




そのあとは彼が私の機嫌を上げるために、

繁華街を案内してくれて…

私は翌日仕事なので日帰りで新幹線へ。

彼はそのまま地元に残って家族団欒の年末年始を迎えましたとさ。