朝からヒコーキ雲を見た。

南北に緩やかに伸びる薄雲を切り裂いて、

差も、当たり前かのように東から西へと行くヒコーキ雲を。

切り裂かれた空は自己修復するのが大変だ。

馴染ませないと、どんどん傷が大きくなってしまうからね。




なんてことをまだ起きてない頭でぽやぽやしていた。
駅に着く頃にはヒコーキ雲どころか、薄雲さえもいなくなってた。

ああ、空め、仕事が早いな。

あのヒコーキ雲はまだ空を切り裂きながら飛んでいるのだろうか。

空の自己修復力はすごい。

だからそんなに、余計なものを空にあげなけりゃいいなぁ。


ぜーんぶ消されてしまうからね。


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