ニュージーランド南島の西海岸、通称Westlandといわれる地域は、変化にとんだこの国の魅力を凝縮しているようなところだ。
万年雪を抱いたサザン・アルプスの高峰群と、海に囲まれた狭い一帯には一年通して西からの風が吹き付ける。
風は山脈にとぶつかり、年間4000mmもの雨をもたらす。
森はいつもしっとりと濡れ、そこには苔が、枝であろうと岩の上であろうとところ構わず成長する。そして、一面に緑のじゅうたんをしきつめたような不思議な森が出来上がる。これを温帯雨林と呼ぶ。世界でも数少ない、貴重な森だ。
多雨のもたらす恵みがもうひとつある。
山に降った雪は融けずに、氷河となって長い年月をかけてゆっくりと流れおちてゆく。
森と氷河、こんな美しい組み合わせが見れるのだから・・・。
さてさて、私はこの地域に4日間滞在しましたが、すべて大雨でした。
でも雨の合間をぬってなんとか楽しんできました。
ここで見れた鳥を2つ紹介します。
ニュージーランドバト New Zealand Pigeon
NZ固有種の鳩です。体長50cmくらいでオウギバトには及ばないもののかなり巨大な印象です。
日本の鳩が標準サイズだと思っていると度肝を抜かれることに。
どこにでもいるということもなく、発達した森林にのみ生息してるようです。
普段は果実食なのですが、このときは葉っぱをひたすらがつがつ食べていました。
葉を食べる鳥なんて私ははじめてみたのですが、栄養価はどうなんでしょうね。
マミジロカルガモ Pacific Black Duck or Grey Duck
カルガモのそっくりさんですね~。
でも名前のとおり少し目のところが違います。ちょっと怖い?です。
嘴の黄色い部分もありません。
移動日になって、ようやく晴れてくれました。
氷河を抱いた山々の前にこんな青い海があるなんて、驚きではありませんか。