自分の目の前の端末が、スマートフォンが、全世界と繋がっている、という意識を持っている人はどれほどいるのでしょうか。
脅威は、新型コロナウィルス(COVID-19)だけではないのです。
むしろ、それがもたらす「未知の出来事」こそが脅威なのでは、とわたしは思っています。
だからこそ、他者への思いやり、他者に対する想像力をもっていきたいと思います。
視野を狭めないこと。
恐怖に苛まれた時、ひとは、目の前のことしか見えなくなってしまうからです。
だから、こんなときこそ、平和な心を大切にしていてほしいのです。
戦っている場合ではありません。
ウィルスとだけ戦っても、問題は解決しません。
わたしは、この騒動が起きてから、人のありがたみを痛感しました。
トイレットペーパーが棚から消えたとき、友人たちは「なくなったらあげるよ」といってくれました。
マスクも、フルーツもご近所さんからいただきましたし、買いだめしなくて済んでいます。
もともとわたしは、朝の参拝以外はほとんど外に出ないし、
図書館でも予約した書籍を借りるだけ、混雑した場所にもいきません。
わたしの日常は、近くで人と話すときにはマスクをつけるようになったことくらいで、何ひとつ変わりません。
もちろん、こんなとき、夫が生きていてくれたらな、と思いますが、こんなときは、ひとり暮らしのお客様や友人のことを思い出してメッセージを送ったり、こうしてブログを書いたりして「ひとりじゃない」ことをかんじます。
これははチャンスなのです。
これからくる新しい時代に、何を大切にしていきたいか、まっさらに作り直すことができる、出発点。
「(昔あった)日常が戻ってくるのを待つ」のではなく、「あたらしい日常」をつくりませんか。
持続可能な、今の秩序にそぐった平和な日常を作っていくこと。それが平和な未来につながっていきます。
未来は、遠い先にあるのではありません。「今」の積み重ねの先にあるのです。
今の重なりこそが未来です。
不安な今の先に、明るい未来はありません。
今、平和な日常をつくっていきましょう。あたらしい価値の上に。