【なう】クレオパトネダさん 7
クレオパトネダさんとデブ犬
6/15 11:36
シェパードは茶色くねぇぇ!と、うっかり言ってはいけないことを言ってしまったクレオパトネダさん。
6/15 11:37
当然、目の前の猫もどきが黙っているはずがありません。
6/15 11:38
「なにおぉぉぉ、俺の何がシェパードじゃないってぇんだ!?」
6/15 11:39
犬っぽく、ふうふう息つぎをしていると、クレオパトネダさんはふっと笑い、
6/15 11:40
「何が?全部」と突き放したように返しました。
6/15 11:41
ふざけんなぁ、といきり立つ嘘猫を余所に、クレオパトネダさんは携帯を取り出し、調べ始めました。
6/15 11:43
画像検索。文明は、来る所まで来てしまいました。
6/15 11:43
程なくして、勝者のような笑みを浮かべた彼女は、スフィンクスに画面を向けました。
6/15 11:44
「あなたね。柴犬なの」
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とどめを刺された彼は、画面を見るより前に、後ろに倒れました。
6/15 11:46
「ちくしょう、そんなことぐらいはわかってたんだ…!」負け犬がほざきます。
6/15 11:47
「でもさ、でもさ!柴犬がシェパード名乗ったっていいじゃない、夢見たっていいじゃない!」
6/15 11:49
いや、と冷静にクレオパトネダさんはかぶりをふって、
6/15 11:49
「名乗ったらだめだろ」と、至極当たり前の返答をしました。どう見たって柴なのに、シェパードだなんておかしいじゃん。
6/15 11:51
さっきまで犬か猫かさえよくわかっていなかったくせに、彼女もよく言います。
6/15 11:52
現実を見なさい、とおもむろに懐から謎のパッケージを取り出して、水の入った鍋に入れて沸かし始めました。
6/15 11:54
「どういうつもりだよ」ふて腐れ気味のスフィンクスが、寝転んだまま言いました。
6/15 11:56
やがて彼の前に、それは差し出されました。
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嬉々として、クレオパトネダさんが用意したもの。それは、
6/15 11:58
「カレーかよ!」
6/15 11:58
「さぁ食べましょう、食べればもっと冷静になれるはずだから」
6/15 11:59
「要らねぇぇ!つか辛口とか無理!」
6/15 12:00
何だか騒がしい生き物がいるので、クレオパトネダさんはそいつにカレーを流し込みました。
6/15 12:01
10分後、大きなお家の一室には、涙目な犬とほっこり顔の少女がいました。
6/15 12:03
つづく。
6/15 12:03
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