【なう】クレオパトネダさん 6 | トランセルもかに玉の素も全部混ぜくっちゃってどろろんぱ!

【なう】クレオパトネダさん 6


クレオパトネダさんとデブ猫。
6/14 16:36
「ちょ、スフィンクスっ」慌てたクレオパトネダさんが頬をさすりました。
6/14 16:37
血のような何かが手につきました。しかし、それはケチャップであると信じたい。彼女は恐る恐る舐めてみました。
6/14 16:38
当然ながら、全く美味しくありませんでした。
6/14 16:39
さらにげんなりしてしまったクレオパトネダさんを見て、スフィンクスは笑いました。
6/14 16:40
「お前…大きくなったな」
6/14 16:44
は?クレオパトネダさんは全く意味がわかりません。
6/14 16:45
「いやぁ、昔のお前だったら傷口に味噌を塗っていたから」
6/14 16:46
「寧ろ舐める方が子供っぽくないかな!?」
6/14 16:47
「あれ、そうなの?」図体のでかい猫は、大きなお腹をぼりぼり掻きます。
6/14 16:49
「まぁ何にしても大きくなったね、クレオパトネダ」ぐだぐだな話の流れを無理矢理収束させるかのように、彼は呟きました。
6/14 16:51
クレオパトネダさんは、あなたの方が大きくなったね、という言葉を必死に飲み込みました。
6/14 16:52
彼女がまだ日本に帰る前は、スフィンクスは生まれたてのほやほやさんでした。
6/14 16:53
それが今ではシェパード犬のサイズ。彼の身に何があったのでしょうか。
6/14 16:54
ここで、クレオパトネダさんはある可能性に気付きました。
6/14 16:54
実はスフィンクスは、猫ではなかったのではないか、ということを。
6/14 16:55
猫っぽい顔をした犬なのではないか、ということを。
6/14 16:55
よく見れば犬に見えないこともないですが、何せずっと離れて暮らしていたので真偽のほどがわかりません。
6/14 16:57
クレオパトネダさんは、思い切って尋ねることにしました。
6/14 16:58
「ねぇ、あなたは何者なの?」
6/14 16:58
今更どうしたんだ、とでも言いたげに、スフィンクスはこう答えました。
6/14 16:59
「俺か?犬のスフィンクスだよ」
6/14 17:00
やっぱりーーー!彼女は愕然として、続ける言葉が出ませんでした。
6/14 17:01
それでも会話を続けるために、敢えて「猫ではないの?」と訊いてみました。
6/14 17:02
「バカが。これのどこが猫だよ。犬じゃん、犬。れっきとしたシェパード!」
6/14 17:04
予想通りといえば予想通りな返答でしたが、クレオパトネダさんは突っ込まずにはいられません。
6/14 17:06
「シェパードが茶色いわけがあるかぁ!」
6/14 17:06
つづく。
6/14 17:07