【なう】クレオパトネダさん 4←ついったから無理矢理移植
1 クレオパトネダさんのクレイジー雑巾マジック 。
2 雑巾にへんてこな魔法をかけてしまったクレオパトネダさん。
3 雑巾による発光と発酵のダブルパンチで今にも死にそう。
4 仏陀もびっくり後光の差しまくるそれは、もうボロ雑巾ではありませんでした。
5 えらくでかいそれは、たいそう立派な絨毯でした。
6 絨毯は、未だ臭いに悶えている彼女に、どこぞの漫画よろしく「乗れよ」と話しかけてきました。
7 目が痛いんですけど。クレオパトネダさんは半べそでした。
8 「俺だって暇じゃないんだよ、早く乗れって」何故か上から目線な絨毯でした。
9 「仕方ないわ、私も暇じゃないし。乗せなさいよ」クレオパトネダさんもついつい命令口調になってしまいます。
10 けっホントにどうしようもねぇ奴だな。そんな声が聞こえたような気がして、クレオパトネダさんは絨毯の端っこをぎゅっと掴み上げました。
11 「いてててて!何しやがんだ、お前のことなんか空から突き落とすこともできるんだぞ、わかってんのか!?」絨毯は怒りました。
12 すると、クレオパトネダさんは「うるさいわね、さっさと私をエジプトに連れていきなさいな!今度減らず口たたいたらちょんぎるわよ!」と、絨毯の上で飛び跳ねました。
13 せっかくのきれいな絨毯も、あっという間に汚くなってしまいました。二人(一人と一枚)とも疲れたのか、無言になりました。
14 それからどのくらいの時間が経ったでしょうか、なんとかエジプトの出張所に到着することができました。
15 色んな人がクレオパトネダさんに待ちくたびれて、けんけんぱをしていました。
16 調子よくとんでいる人の足をひっかけた彼女は、「ふざけんなカレー女!」と罵声を浴びましたが、特に気にすることもなく建物の中に入りました。
17 相も変わらず、中は荘厳な空気が漂っています。至る所に竹が置かれています。
18 この竹は、健康マニアな彼女の父が竹踏み用に置いているものです。正直、彼が使用しているのを見たことがありませんが、捨てようとすると叱られるのでそのままにしています。
19 時にその竹の一部は流しそうめんに使われたりしますが、父が使用したものかどうかがわからないため、クレオパトネダさんは食べないようにしています。
20 「みゃーご」久々に聞く声がします。
21 つづく。