昨日のと話はつながっているのだけど、
2学年3学年時の担任だった先生は、現在お笑い同好会なるものの顧問をしているようで、
けっこう演劇部との合同練習や合同本番をやっているようです。


帰りの飲みの場で、生徒たちの「表現」について、
それは本当に表現なのか?
それでお前たちは心が震え、爆発をしているのか?
と疑問を投げかけていました。


確かに高校生エンゲキ塾でも、暁座でも、
心からの叫びみたいなものを、あまり感じることがありません。


芝居はドラマチックなものなので、それをドラマチックにやってなんぼなのですが、
それをドラマチックに演じるだけの心の叫びや感情表現の方法を知らない子たちがほとんどです。



喜怒哀楽
人間の4大感情表現でさえ、
「喜」と「楽」
の違いを明確に表現出来る人は少ないです。

以前、私がある演劇部の講師をさせていただいたときに、その部員に
「喜と楽の違いは?」
と投げかけた際に、
「喜は口を開けて笑うことで、楽は口を開けないで笑うこと。」
との反応が返ってきたことを、覚えています。


知らないことなので、仕方がないことかも知れませんが、
問題はそれを知らずして表現をしているということなのです。


ちなみに、先ほどの回答は両方とも「喜」の表現です。
口を開けて笑うか口を開けないで笑うかは、あくまでも表現手法の違いであり、
感情としては「喜」の中から生まれてくるものなんです。



芝居のドラマチックさは、ストーリーの起承転結の中で、
舞台上にいる役や役者の感情が移りゆく生き様があってこそなんです!

そのドラマチックな生き様に、お客さんは魅力されていくわけですから…。



ドラマチックな表現が出来る役者は、それだけでお客さんを魅力出来ます。



ってなかんじで、今日はこのへんで!