∬ 最初に
今年度の最初の月歌♪うらら について、ちょっと追加の感想です。拙サイトの掲載箇所はこちら
普段、追加の感想は、日々の放送の中で本曲が流れた時に、毎日の感想の中に含んでしまうんですが、今回は単独の投稿にしたくて。
でも、最初にお断りしておきますが、すごくくだらないことです。
∬ ある名作児童文学
だいぶ前に、あるとき、ふと思いついたんですが、このことは、もしかしたら、私と同じことを思った方がいらっしゃるかもしれないですね。ただ、敢えて事前にネットでググって調べずに、投稿してしまいます。先に調べてしまうと、色々とプラスして情報を知ってしまうかもしれないので。さて、言いたいことは次のこと。
本曲、曲名を、うらら から1文字変えて、くらら にしても意味が通じるなと。
クララというのは「アルプスの少女ハイジ」に出てきた、車椅子に乗っている少女です。
この作品は、少女ハイジが主人公なので、女性の方が多くご存知でしょうね。ご存知無い方もいらっしゃると思うので、ご参考に次の項ですが、この作品のあら筋について触れます。
なお、この作品は有名で、だいぶ前のアニメでしたが、今でもCMに使われたりしていますね。
さて、具体的に、どこでそう思うか。
- 『うらら、ぎゅっとしよう。きっと大丈夫♫』と、まやちゃんから歌い出しますね。これをクララに替えると、クララの親友ハイジがクララに話しかけてギュッとハグしようとしているように受け取れます。クララはいつも車椅子に頼り、立とうとしないんですが、それをハイジは励ましていました。
- 『うつむいてみたら、足が見えたよ♫』と、まやちゃんが自分の足の方を見ながら歌う部分が出てきますね。ここは、逆に車椅子に座ったクララ自身が語っていると思うと、しっくりきます。
- 続く『固い地面を思いっきり踏み込むぞ♫』、ここもクララ自身の決意と思うと、しっくりきます。
本月歌の作者は水野良樹さんですが、多分水野さんは、このことを意識されて曲を作られたわけではないと思います。
∬ アルプスの少女ハイジ
この有名作品の、アニメの公式サイトはこちら。Wikipediaはこちら。
元となった文学作品の方のWikipediaはこちら。
ちなみに、私は観劇には行けていないんですが。卒業後の今井ゆうぞう兄が、このハイジの舞台にご出演されて、セバスチャンの役でした。
ご存知の方には蛇足ですが、この作品はストーリーが、大まかに3つのパートに分かれています。これは本もアニメも一緒でした。
- 両親が居ない幼女のハイジは、デーテおばさんに手を引かれて、スイスの、はるか高いアルプス山脈「アルム」の山小屋に住む、実のお爺さん通称「アルムおんじ」のもとに預けられに行きます。デーテおばさんは働きに行く必要があったのです。アルムおんじは偏屈で心を閉ざしていましたが、天真爛漫な孫のハイジと二人で暮らすうちに徐々に心がほぐれていきます。ハイジは多数の山羊、山羊飼いのペーター、飼い犬のヨーゼフ、その他の人々と交流して、大自然のアルプスの山の上で暮らしを満喫します。
- 突然またデーテおばさんがやってきて、ハイジを都会であるドイツの町フランクフルトに連れて行きます。ゼーゼマン家には足が悪くて車椅子の少女・クララがいて、話し相手をする小さい子を探していたのです。アルムおんじやペーター達は可愛いハイジと離れることになって大変悲しみます。ゼーゼマン家には厳しい執事のロッテンマイヤーさんがいて自由奔放だったハイジは厳しくしつけられます。慣れないゼーゼマン家の暮らしが始まりますが、ハイジはアルムのお山が恋しくて、ついには夢遊病になってしまいます。
- クララの主治医に、ホームシックのため夢遊病になったと診断されて、ハイジはアルムのお山に帰れることになります。親しくしていたクララは大変悲しみます。アルムに戻ったハイジは明るくまた元に戻り、アルムおんじやペーター達は再会を大変喜びます。後で、クララ達一家も療養のため、ハイジの住むアルプスを訪ねることになります。そこでクララは、ずっと今まで車椅子から立てなかったのを、ついに勇気を振り絞って立つことに成功します。
∬ 余談
これからの話は、私個人の話なので、読み飛ばして構いません。
実は子供の頃に、小学館の児童文学全集でこの作品を読んでいて、良い話だとお気に入りでした。当時のタイトルは「アルプスの少女」でした。
月日が経って、カルプス名作劇場で「アルプスの少女ハイジ」としてアニメが始まりました。いつもではないですが、ちょこちょこアニメを見ていました。そして、昔読んだ本とほぼ同じだなと、感心して満足していました。
今回、改めてWikipediaを読んでいて、気づいたことがありました。
- ハイジが最初アルムのお山へ行った時に、ある子山羊に「ゆきちゃん」と名前を付けて大変可愛がります。実は、このゆきちゃん、年月が経って再びアルムに戻った時に居なくて、ハイジが慌てます。実は大人の山羊にもう成長していて、気づかなかったというオチでした。ところで、このゆきちゃんは、アニメ版の方の創作だろうとずっと思っていました。アニメの方は回数が多いから、肉付けのために必要だったんだろうと。でも、本の方でも居たんですね。これは完全に勘違いでした。
- クララ達がアルムにやってきた時、ハイジとずっと仲良くしていたペーターが焼き餅を焼いて、クララの車椅子を崖から落としてしまう場面が、アニメ版の方はカットされたことが書かれていました。ここを読んで、あっ!と改めて気づきました。確かにアニメ版には無かった気が。本の方はその場面が確かにあって、ちょうどその場面が挿絵にあった記憶が有ります。
画像はillust ACさんからお借りしました。m(_ _)m