喝采

 

 前回の「好きな曲」は、小椋佳さんの♪ひときれの青空 で投稿はこちらでした。

 

 では、次の曲です。

> それでは、次回ですが、今回男性だったので次は女性で。私が採りあげるのは初めて。ちあきなおみさんです。

 と先週書きました。

 

【アーティスト名】 ちあきなおみ

 

【曲名】 ♪喝采


【感想】

1. 最初に

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 私が好きで採りあげる曲は、マイナーで、『それは何? 知りません』と思わる曲が多いと思います。洋楽で挙げた♪ホテルカリフォルニア♪ダンシング・クイーン。あるいは ♪芽ばえ は大ヒット曲で例外ですが。

 ♪芽はえ は最優秀新人賞でしたが、今回は栄えあるレコード大賞ですので、これはもうメジャー中のメジャーです。

 ちあきなおみさんは、だいぶ前に引退されてしまいました。正式に引退と宣言されたわけではなく、ひっそりと御姿を見せなくなったんですね。幾つものテレビ局で、その後、ちあきなおみ特集が組まれた記憶がありますね。それだけ心に残る名曲が多かった大歌手だったということです。

 もう一度、そのお姿、歌声を視聴してみたいという気持ちが強くあります。

 

2. 視聴するには

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 ご引退されたから、どうも公式は無いみたいですね。
 ググるとすぐにYouTubeで「喝采 - ちあきなおみ」のタイトルで見つかり、登録者数の多さからするとhigh_note Music Loungeさん、著作権OKのカバーサイトのように思えます。今、聴いてみると若々しい声で別の方がカバーで歌われていますね。
 「喝采 ちあきなおみ」のタイトルで別の動画が、レコードのものと思いますが、これがご本人の歌声ですね。こちらをお勧めします。著作権の関係で例によって指しません。
 それから、宮本浩次さん、一青窈さん、つるの剛士さんといったそうそうたる方々がカバーされているのも見つかりますね。
 
 歌詞もすぐに見つかって、例えばこちらのサイトにあります。
 

3. 公式情報等

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 ちあきさんは引退されてらっしゃるので公式は無いですね。
 曲 ♪喝采 自体のWikipediaはこちら
 歌手のちあきなおみさんのWikipediaはこちら
 作詞の吉田旺さんのWikipediaはこちら
 作曲の中村泰士さんの公式Facebookはこちら。Wikipediaはこちら
 中村さんは、テレビで何度かお姿を拝見したことが有ります。昨年末にレコード大賞を見ていたときに、その年にお亡くなりになられたことを知り残念に思いました。昨年は、筒美京平さんを始め、大物の作詞・作曲家の皆さんが多く亡くなられた年で、番組内で多く時間が割かれて触れられましたね。
 
4. いつどこで

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 実は、これはよく覚えている方です。当時、まずテレビで何度か歌われている所を拝見する機会があったと思います。

 実は、私が子供の頃に、初めてレコード大賞を意識して、本格的にしっかり見たときの最初です。子供の頃って、普段早く寝るじゃないですか。でも年末年始は特別で、ちょっと夜更かしして大人の番組を見れるのが大晦日だったんですね。

 前も、麻丘めぐみさんの所で言いましたが、当時は、TBSのレコード大賞もNHKの紅白歌合戦と同じ大晦日でした。今は日を変えてレコ大の方は12月30日に移動しましたが。なので両番組に出演が被る歌手の皆さんは、レコード大賞の出演が終わったら、大急ぎでNHKホールに向かわれていたそうです。

 話を戻して、その大晦日のレコード大賞のとき、子供ながらに、ちあきさんのこの曲が大賞を受賞するといいなと思いながら見ていました。そして受賞した瞬間を見て、やったー!と気持ちが喜びで一杯になりました。

 受賞年を今調べると1972年ですね。

 

5. 歌自身の魅力

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  • 子供で判らないながらに、なんか深刻な歌だなあ~と感心して聴いていた気がします。「黒い縁取り」という歌詞が出てきますが、これが「死」を意味しているんだろうなと思っていました。
  • 詞が割と簡素ですね。短い状況説明が続いていて、いやもう、その間の行間を読ませる曲だなあ~と思います。幕が開いて、ステージ上で歌っている歌手の私。そこへ訃報のお知らせ。フラッシュバックして思いだす、昔の恋人との別れのシーン。端的なそういった言葉が並べられている間の状況を想像して、まるでドラマみたいですね。当時、これを主題歌にしてドラマを作りたいという企画を考えた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
  • 「喝采」という曲名がいいですね。たった2文字の漢字。この曲名と、それと歌詞を符合させると、更に状況がより鮮明に判ってきます。ステージ上で喝采を浴びている歌手の「私」。華やかなスポットライトを浴びて観客の皆様に賞賛されている。でも心の中はもう言い尽くせぬ悲しみで一杯で・・・という状況を想像しますね。前述のWikipediaによると 最初に決めたタイトルは「幕が開く」 とのことですが、はい、私は結果、喝采 に決めて大正解だったと思います。
  • ちあきさんご自身が大歌手でいらっしゃるから、歌手本人が歌手が主人公の歌を歌うという、そこが面白い設定ですね。
  • 前述したように、ちあきさんはひっそりとご引退されたわけですが、それがご主人の死がきっかけだそうです。なので、ちょっとこの歌と一致するところが有るなあと、感慨深いです。
  • この歌自身、歌詞を改めて拝見して思ったんですが、客観的な描写が多いですね。淡々と事象が綴られていく。他の曲だと圧倒的に心情を歌いあげることが多いですよね。でもこの曲は、メロディー自身はサビで盛り上がってとても激情的(劇場的でもある)ですが、歌詞の中では「悲しみ」という言葉は出て来ない。主人公の女性歌手自身が自分の気持ちを直接吐露しない。つまり状況説明でその心情を聞き手に読ませているわけですね。そこが素晴らしいと思うんです。
 
6. ちあきさん

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 お若い方々は勿論、ちあきさんのことは全然ご存知無いと思います。

 

 当時、もちろんテレビで本業の歌い手としてだけではなく、他のバラエティーにも沢山ご出演されていました。

 女性の歌手の方々でいうと、当時、歌っても大ヒット、他の番組では庶民的なきさくな面を見せご活躍・・・というと、ちあきさんの他に、和田アキ子さん、水前寺清子さん、佐良直美さんが浮かびます。

 前に、土曜八時の「八時だヨ!全員集合」のことを何度も触れましたが、確かちあきさんも歌手としてゲスト出演されていた気がします。

 それから本投稿にあたってググっていて画像で気づいたんですが、当時大人気だった日本テレビの番組「うわさのチャンネル」にもゲスト出演されたことがあったんですね。

 

 それから、ちあきさんをご存知の方はご本人よりも、コロッケさんの物真似が有名で、そこでお知りになった方も多いかもしれませんね。ちあきさんを真似られてコロッケさんがお顔にほくろを付けて、少しアゴを出したようなお顔で歌って真似をされていました。ちあきさんがテレビから消えられて、そこからコロッケさんの真似もフェイドアウトした気がします。

 

 ちあきさんの曲では、また別の好きな曲を挙げたいという気持ちが今ありますね。

 

 
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 では今回投稿アイコンは、女性歌手を主人公にした歌だったので歌のお姉さん歌のお姉さんアイコンにしますね。

 

 それでは、次回ですが、今回女性だったので次は男性でチャーリー・コーセイさんです。

 

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マイク 女性