■裁判に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか?
ア | 裁判所は、法令適用の前提となる事実の存否が確定できない場合であっても、裁判を拒否することはできない。 |
イ | 最高裁判所は、憲法その他法令の解釈適用に関して、意見が前に最高裁判所のした裁判または大審院のした裁判と異なるときには、法廷で裁判を行わなければならない。 |
ウ | ある事件について刑事裁判と民事裁判が行われる場合には、それぞれの裁判において当該事件に関して異なる事実認定がなされることがある。 |
エ | 裁判は法を基準として行われるが、調停などの裁判以外の紛争解決方法においては、法の基準によらずに紛争の解決を行うことが出来る。 |
オ | 上告審の裁判は、法律上の問題を審理する法律審であることから、上告審の裁判において事実認定が問題となることはない。 |
■選択肢
1)一つ
2)二つ
3)三つ
4)四つ
5)五つ
■正解
正解2)の二つ
■解説
ア ○ | 裁判所は、法令適用の前提となる事実の存否が確定できない場合であっても、裁判を拒否することはできない。 ■解説■ |
イ × | 最高裁判所は、憲法その他法令の解釈適用に関して、意見が前に最高裁判所のした裁判または大審院のした裁判と異なるときには、法廷で裁判を行わなければならない。 ■解説■ |
ウ ○ | ある事件について刑事裁判と民事裁判が行われる場合には、それぞれの裁判において当該事件に関して異なる事実認定がなされることがある。 ■解説■ |
エ ○ | 裁判は法を基準として行われるが、調停などの裁判以外の紛争解決方法においては、法の基準によらずに紛争の解決を行うことが出来る。 ■解説■ |
オ × | 上告審の裁判は、法律上の問題を審理する法律審であることから、上告審の裁判において事実認定が問題となることはない。 ■解説■ |
以上から、設問で述べられた中で誤っているものは、イ・オの二つである。