☆万葉集・大伴家持の歌☆ | 心を癒す清美な書芸術の追求・書道家 鈴木曉昇

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◆万葉集・大伴家持の歌◆

〔歌〕
雨晴れて 清く照りたる この月夜
またさらにして 雲な棚引き

〔歌意〕
雨が晴れて 清らかに照ったこの月夜
また夜が更けてから 雲がかからないでおくれ

〔解説〕
「さらに」は「再び」の意。
「な」や「な…そ」は禁止の意。
月夜の晩は、恋の夜…
なのに、雲が月を隠してしまったら、
再び逢う事が出来ない。

〔配置 ※( )は変体仮名〕
雨は(→八)れ(→連)て
きよく(→久)
照り(→利)
た(→多)る(→留)
この
月夜ま(→万)たさらに(→尓)して
雲な(那)
た(→多)な(→奈)び(→比)き(→幾)


〔大伴 家持(おおとも の やかもち)〕
・養老2年(718年)頃~ 延暦4年(785年)
・奈良時代の貴族・歌人。大納言・大伴旅人の子。
・官位は従三位・中納言。
・三十六歌仙の一人。
・小倉百人一首では中納言家持。


書道家・鈴木曉昇