滞在中に一度はちゃんとした店で金沢を味わおうと指名したのが大工町よし村。
過去の金沢遠征に何回もノミネートしながら、今回ようやくの初訪問です。
やっぱり料理、接客共にミシュラン級のお店ですね。ミシュランを取るには値段を３倍にすれば近道かと思われるほど。
金沢行きが予定されている方は覚えておいて損のない店と思います。
お座敷主体のお店でカウンターも長い人気店で、予約のお客さんがどどっと来てあとはお断りでした。
口開けでの訪問。１７時から１８時半まで、ゆっくりと店主はじめお店の方にいろいろ説明をいただきながら料理を楽しませていただきました。
＊口取り肴 ３点盛り
白子や里芋の肴が上品な味わいで、日本料理の一端を楽しませてくれます。
＊口取り肴 大根煮
おでんの大根ですが、お出汁が全然違いますので一気に料亭の大根煮になってます。
硬くなくゆるくなく、食感もベスト。
＊向付 お造り
このぶりがチョー旨かった。この位の厚みがあると、最もおいしく感じるんでしょうね。
白えび、たらこづけ、あおりいか。市場で集めた冬日本海の珍味。
＊椀物
牡蠣しんじょう。日本料理のお出汁を楽しむ椀物。牡蠣しんじょうに、しめじが合わされます。
＊椀物
郷土料理から治部煮。これが旨かった。使っている肉は合鴨ロース。
合鴨なんですがすっごく柔らかく、どうしてこうできるのか訊きたくなりますよね。
火の通し方なんだそうです。金時草もアクセント。汁が濃厚で旨し。
＊焼き物
のどぐろの一夜干し。炭火でじっくりと焼き上げたのどぐろ。まずいわけがありません。
＊香箱蟹面
でました金沢冬の風物詩蟹面。さすがに日本料理屋の蟹面は実に美しいです。別のところで食べるモノとは大きさが二回りほど大きくて、なおかつ山盛りなので２はい分ですか、と尋ねます。丁寧に身を取りだせばこのくらいの量になりますよ、と言うことでした。
言うまでもなく今回滞在中食べたものの中ではぴか一でしたね。
＊鱈の白子
冬の旨いものがどんどん出てきます。とろりとした白子の粒も大きい。
＊揚物 ふぐのから揚げ
石川県は天然ふぐの漁獲高が日本一なんだそうです。官の主導もあってフグ料理も積極的に取り入れているんだとか。ふぐのから揚げはフグ料理の中では一番好き。
＊食事 稲庭うどん
稲庭できましたが。意表を突かれましたが、これがまた実においしかったです。
＊甘味
またまたのサプライズは、洋梨コンポートが乗ったかき氷。本物のかき氷です。
しゃっけー。
と言う９０分の冬の金沢旨いものづくしでした。
お相手くださった店主に感謝。