今回の青森遠征で絶対に行こうと思っていた店。

 

行く前は覚えていたのに、羽田での忘れ物で全部記憶から飛んでしまった。

 

青森市: あけぼの寿司

 

2016年12月に行きました。こんな店です。

 

青森最終日の夜。


調べていったら、もしかしてすごくいい寿司屋かもしれないと思う店を発見。先行レビューでは何も分かりませんがHPがあって、昭和46年創業とか。最終日の夜にキープしておきました。


 

吉と出るか凶と出るか。

 

ホテルから歩いて10分ほどの住宅地にあって、道は真っ暗。








ホテルを出るときに一応電話して営業の有無を確認してます。


 

先客なし、と思ったら奥の座敷にグループ客がいて。




 

つけ場には大将が。72歳。奥の調理場から若大将が出てきて、親子でまわしてました。

 



どれどれ。


 

店の空気は、家族の人柄でOKであることはすぐ分かり


 

ネタは?




 

そしてネタケースの中。




 

これは大丈夫。この店はイケます。よかったあ。



 

まずは、黒板から温かいものを2点。


 

オーダーして待っていると若大将からお通しの揚げ茄子が。


 


 

なるほどね。垢ぬけているんで尋ねたら、若大将は都内のホテルに修業に出て。


 

大将は九段会館にあったあけぼの寿司で修業。10年働いて暖簾分けを認められたそうです。

 

先ず、鱈の白子の天ぷら。旬です。うまかった。

 



 

そして、目の前のケースから


 

北寄貝の塩焼き



 

絶対に旨いに決まってます。


 

ぜーたくな量。地方のいいところです。

 


 

 

ネタケースの中には、すでに剥かれた貝が並べられてますが



 

『まだ剝いてない赤貝ってありますか?あれば、身とひもの2貫を握ってください。』




 

この握りがOKならお決まりをオーダーすればいい。気に染まらなかったら数個だけお好みで食べる、ということで。




 

『ヒモもありますから、2貫握ります。』



 

握りは大将、料理は若大将の分担で。状況によっては二人で握ることも。

 

赤貝のセット。

 


 

いいですね。これならお決まりで十分いけるでしょう。


 

シャリはやや小さめで硬く炊いてます。中庸な感じですが、極端に冷たかった前の晩のシャリに比べればずっとおいしい。



 

目の晩が地魚の握りで4000円、ここは特上で2000円台。


これ!

 

2000円台とは思えないネタの良さ。

 

大当たりでした。

 




 

赤貝


 




 

あわび


 



 

ボタン海老


 






蟹足

 



 

 

トロ

 






店の自慢と言う穴子を追加


 

とろとろタイプでした。


 



 


 

とにかくこの店はよかった。



 

地方の街場寿司の佳店でした。



帰ろうとしたら、サービスでもう一貫握りますからと引き止められ



〆さば  ほとんど生


 


 

『やっぱり八戸のほうですか?』


 

『いえ、これは九州なんです。黄金鯖と呼んでいて、関鯖よりもずっといいですよ。



 

確かに、呼び止める価値のあるおいしさでした。


 

ダイジョウブデスカ、と声をかけた5000円台の夕食でした。


 

懐かしさと忘れた無念さ。