青森に来ています。
2日目の今日は、朝は市場食堂でホタテ丼、昼はつじ製麺所で荒煮干しラーメンと順調に旨い街道を歩んでいます。
そして夜。一食も無駄にできませんので慎重に店を選びます。少ない情報でも佳店を見つける訓練を13年続けてますので、店探しには自信があります。今日はここしかない。
ただ店の営業情報はありませんので、電話して営業を確認。向かいます。
駅から寄り道をしながら4000歩。着いたころには周りは真っ暗で店の光だけが頼り。ここまで来て店が閉まってたらと思うと恐ろしくなります。
『どうして表通りから引っ込んだ場所に店を構えたのですか?』
表通りにあると酔っ払いや飲んでうるさい若者がくるのが嫌で、という親方の話に深く共感しました。酔えば大声で天下を取ったような話をする、いけません。
親方はジブンと同世代と思いましたのでジブンの年齢を明かすと、なんとまあ同じ歳でした。同級生頑張ってます。こっちは食べるだけですけど。
店に入って(癖になっていて)すぐにネタケースに目が行きます。おお、この店もいいな。
親方に少し話をしてからオーダーします。
『生があれば生ください。最後に寿司をいただきますので、ビールのアテに少し切ってもらえますか?』
話を聞くと東京で修業して独立するときに屋号の一文字であった船をもらい船場にしたんだとか。なので船なんとかという店は一門の可能性があるとのことでした。
生うめ~、いつもですが。
つまみも出来ました。
*ホタテ
青森のぴか一のホタテです。そうそう、ホタテは薄くスライスしちゃあだめですよね。こういう形で食べなくちゃあ。
*中とろ
まぐろもしっかりしたものを仕入れてますね。
*あぶらめ(あいなめ)
この白身の魚は食べて何か分かりませんでした。味が濃くて旨い。
『親方、この白身は昆布〆にしてます?』
そのままで、これが魚の味だとか。名前を聞いたらあぶらめと言うことで知らない魚と思っていたら、アイナメのことだそうです。アイナメはいままで何回か食べたことありますがこんな味だった記憶はないですね。
生が終わったので瓶ビールに移ります。
いろいろな話をしながらつまみを食べてビールで流す。旨い魚と自然体の親方の話を聞く至福の時間。どの寿司屋でもこれができるとは限りません。
時間も経ってそろそろ握ってもらいましょうか。
*中とろ 2貫
つまみでも抜群に旨かった中トロですが、酢飯と相まって更にうまくなりました。この厚切りがたまらないです。
*あぶらめ
これも同様ですね。絶対に昆布〆の味がしてる。
*ボタン海老
ネタケースにはいっぱいボタン海老が重なり合ってました。これが全部一晩中に売れてしまうってどんだけの人気店なんでしょうか。
*あわび
昨晩に引き続きアワビにあえてうれしい。ちゃんと包丁が入り味にいい影響を与えています。
*ほたて
まちがいありません。
*うに
これも昨晩の寿司乃家に続いて地元のそのままのやつ。ミョウバンではなくウニの味がする。
*筋子巻
巻物はかっぱ巻きじゃないよ。どこかのすし屋と違って。青森の筋子、最高です。
*こはだ
青魚も捨てがたい。この日の青魚の入荷はこれだけでした。
青森、探せばおいしいお寿司屋さんがまだまだあると思います。
後ろ髪を引かれる思いで2日目終了。