毎年のように金沢に来てますが、ああ、武家屋敷エリアは20年ぶりで。

偶然見つけたおいしい生麩饅頭のごほうび付きでした。


ランチは片町で寿司でした。何がどうなって大脳回路が機能したのか全く不明ですが、そうだ!武家屋敷跡を見に行こう!

片町と長町は隣なんですからいつだって行こうと思えば簡単に行けるのですが、頭の中から記憶がすっかり落ちていれば行ってみようとは思いませんもんね。

そもそもどの土地に行っても観光はしないワタクシ。金沢に来て東や西や主計の茶屋街に行こうとか兼六園だ美術館だなんだかんだ、と思っていたのはそう思うと20年前までだったのですね。

やって来ました。

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冬は殊更に情緒を感じる武家屋敷跡。ここでは屋敷と言うよりも土塀ですね。冬になると土塀にはこもがかけられます。

薦掛け(こもがけ)と呼ばれていて湿気の多い 雪から土塀を保護するものなんです。 土塀の土に浸透した水分の氷結による損傷とか積雪による土の剥がれを防ぐのが目的なんですが、それがめっぽう情緒っぽいんですよね。
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土塀を見ながら行きつ戻りつ愛でて味わって。進んで行ったときに、ジブン的には『奇跡』と思うような偶然が起こりました。『えっ?ここっ?』

金沢に来てから訪問した杜の里。杜の里のイオンで車麩を見つけたんです。初めて知った麩金 イオン杜の里という会社。

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麩を買ったときに商品を入れてくれた紙袋に茶庵という生麩処のロゴを見ていたんです。


 

生麩の茶屋なんていいなあ、とその時は一瞬そう思ってオワリ。

そのロゴを何とこの長町の建屋に描かれているのを見つけたんですよ。

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まじかあって。さっそく店に入ります。

 

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椅子が並んでいるので食べれますが、麩商品も並んでますね。
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一応確認します。

『今ここで食べることが出来るんですか?』

『はい。そちらのメニューでお召し上がりいただけます。』

うれしいですね。席に着いて品書きを拝見。抹茶の文字が見えましたのでそれにしましょう。

*抹茶セット(こしあん麩まんじゅう付き)(600円)

オーダーしてからは店内をぼ~っと見てます。やっぱり日本だなあって。お抹茶を点てるのに時間がかかるはずですからその間の時間はゆったり気分で。店の外にはまだ雪が残っています。ええなあ。
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やがて目の前に運ばれてきた抹茶セット。
やっぱりお抹茶がいいですね。
一口いただいて、いいなあ、帰ったら自宅でも淹れよう、といつも思ってすぐ忘れてしまうパターン。もう一口いってから笹に包まれた麩まんじゅうを開けます。

上手に結ばれたよりをほどき、笹の葉を広げていくと真っ白な生麩まんじゅうが出てきます。

一口噛んでみると笹の香りがかぐわしく、歯ごたえのある麩まんじゅうと穏やかな甘さの餡が口の中に広がります。笹は香りだけではなく味わいにも参加していてこしあんまでも一層美味しく感じます。やっぱりこういう時間もあっていいなあ。

ひとときではありましたが、百万石の悠久のひとときなんかにも思いを馳せたのでした。