青森最終日の夜。





調べていったら、もしかしてすごくいい寿司屋かもしれないと思う店を発見。先行レビューでは何も分かりませんがHPがあって、昭和46年創業とか。最終日の夜にキープしておきました。



吉と出るか凶と出るか。







ホテルから歩いて10分ほどの住宅地にあって、道は真っ暗。札幌の81歳大将の光を思い出します。


光のレビュー








ホテルを出るときに一応電話して営業の有無を確認してます。



先客なし、と思ったら奥の座敷にグループ客がいて。





つけ場には大将が。72歳。奥の調理場から若大将が出てきて、親子でまわしてました。






どれどれ。







店の空気は、家族の人柄でOKであることはすぐ分かり



ネタは?








そしてネタケースの中。








これは大丈夫。この店はイケます。よかったあ。




まずは、黒板から温かいものを2点。





オーダーして待っていると若大将からお通しの揚げ茄子が。








なるほどね。垢ぬけているんで尋ねたら、若大将は都内のホテルに修業に出て。



大将は九段会館にあったあけぼの寿司で修業。10年働いて暖簾分けを認められたそうです。







先ず、鱈の白子の天ぷら。旬です。うまかった。








そして、目の前のケースから



北寄貝の塩焼き




絶対に旨いに決まってます。



ぜーたくな量。地方のいいところです。






ネタケースの中には、すでに剥かれた貝が並べられてますが




『まだ剝いてない赤貝ってありますか?あれば、身とひもの2貫を握ってください。』





この握りがOKならお決まりをオーダーすればいい。気に染まらなかったら数個だけお好みで食べる、ということで。





『ヒモもありますから、2貫握ります。』




握りは大将、料理は若大将の分担で。状況によっては二人で握ることも。







赤貝のセット。







いいですね。これならお決まりで十分いけるでしょう。



シャリはやや小さめで硬く炊いてます。中庸な感じですが、極端に冷たかった前の晩のシャリに比べればずっとおいしい。




目の晩が地魚の握りで4000円、ここは特上で2000円台。




これ!


2000円台とは思えないネタの良さ。


大当たりでした。








赤貝







あわび







ボタン海老








蟹足






トロ







店の自慢と言う穴子を追加



とろとろタイプでした。








とにかくこの店はよかった。




地方の街場寿司の佳店でした。






帰ろうとしたら、サービスでもう一貫握りますからと引き止められ





〆さば  ほとんど生






『やっぱり八戸のほうですか?』



『いえ、これは九州なんです。黄金鯖と呼んでいて、関鯖よりもずっといいですよ。




確かに、呼び止める価値のあるおいしさでした。



ダイジョウブデスカ、と声をかけた5000円台の夕食でした。







さ、最終日。午前9時台の新幹線でそのまま帰ります。50歳代なら絶対に仙台か盛岡に寄って行きますが、今はまた来ればいいと思ってしまいますね。





朝5時半。市場の寿司屋に行って、これが青森遠征最後の食事になります。




つけ場にいた大将は70歳代以上でしょうね。無人でした。







ご飯の量が調整できるドンブリにするか握りにするか。




やっぱり握りだなあ。



極上寿司 3500円で。









これです。








いい値段でしたが、それなりに入ってました。





おかあちゃんが作ったお椀。





塩鮭の味噌汁









握りにはトロが2個入り。大間と書かれてました。










ほたて  ここもほたてが抜群に旨い







ぼたんえび








あじ








赤貝





北寄貝





蟹足








??






これがこりっこりで旨かった。




精算の時に大将に訊きます。





『あの、丸いものを真ん中に包丁を入れて開いて握っていたこりこりのもの。何ですか?』




あわびの星、貝柱でした。小さなアワビですね。だから分かりませんでしたが、言われてみればあわびですね。





とまあ、値段を別にすればここもOKボクジョー。







いやはや、いい遠征、来てよかったですの大円団。






新青森駅










おつかれさまでした。