ブログからしばらく遠ざかっていました。

今年が始まって早1週間ですね。今年もよろしくお願いします。

 

昨年24日に旦那が緊急で脳出血の手術したときは、あわてて入院準備し、すっかり気が回らなかったのですが、あとでスマホは持たしておいたほうがいいな、と思い立ち、26日、Amazonで買った靴と一緒にスマホを看護師さんに託しました。

 

「せっかく渡したのに、電話かかってこないなぁ」と思って過ごしていたら29日の朝(ちょうど、病院で先生に経過を聞く日です)、旦那から電話がかかってきました。

誰かリハビリの人か看護師かの男性と一緒にかけてきているようです。

よくドラマにあるような、「お前に心配かけたなぁ」なんて感動のやりとりは一切なし。

呂律はまわっていないし、態度はえらそうだし、「今日、こっち来るんやんな」と言ってるのが何とか聞き取れました。

あとは「ちょっと何言ってるかわかんない」(サンド富澤)状態。

この電話で、本当は喜ぶべきなのに暗い気持ちになりました。

だめだ、こんなんではとても社会復帰できない。

「あの人、脳の病気でいっぺんにあんなんなっちゃって」とか職場で言われるなら旦那がかわいそうだ、辞職したほうがよい。

そんな気持ちになってしまいました。

 

その後、病院へ行き、先生に、「朝、旦那から電話かかってきたんですが・・・」と思いのたけを伝えましたが、

「大丈夫、今が一番悪い状態だと思ってください。これからどんどんよくなっていきますよ」と

現在の脳の写真を見せられ、「今、手術した箇所が腫れている状態です。この時はまだ脳が活性化できません。この腫れが治まるとよくなっていきます。」と説明してくださいました。

そして、看護師さんが旦那をICUから車いすで運んできてくれました。

この時もとても感動シーンにはならず、本来はコロナなので面会禁止なので1メートルほどあけて、10分ほど会話にならない会話をしていました。一生懸命「テレビは見れてるの?」「ごはんは食べれてる?」「暇やろう?」「オミクロンが流行ってきてるよ」会話を振ってみましたが、返事は聞き取れたり聞き取れなかったり。マスクをしているのが嫌だったようで、何度も外そうとして、看護師さんに付け直されていました。

あとはケアマネージャーさんの説明を聞き、リハビリ病院の申し込みをしてこの日の病院は終わりでした。

 

お正月はどうしよう・・・

旦那がこうなってしまったとき、一瞬迷いましたが、すでにお節は楽天で5人分義実家へ届くよう注文してしまっていました。

やっぱり例年通り義実家へ帰ろう。

妹と相談して、妹は長女(4)を連れて私の実家へ、私は長男(2)を連れて義実家へと決まりました。

 

 

大晦日に荷物を最小限につめて、長女(4)を送りだしてから長男(2)と義実家へ。電車で長男(2)がわめかないか心配でしたが、ちょうど寝てくれてストレスなしで移動できました。

義実家では義母がエビの天ぷらを揚げてくれて、そばを食べました。もうここから「飲み」が始まります。

 

元旦、届いたお節を開けます。

義母が棒鱈と、黒豆、なますを用意してくれていました。

旦那がいなくても

「あ、そんなの関係ねぇ~そんなの関係ねぇ~」(よしお)

一升瓶はすぐあき、その後ウィスキーを飲み、ちょっとヤケも入っていたのか今年は飲みすぎたように思います。

夜中に数名の友人から届いていたLINEに返信するも、朝みたらあんまり覚えていませんでした。

 

2日も箱根駅伝みながらお酒を飲み続けます。晩ごはんは義実家で用意してくれた蟹なべでした。

夕方、看護師さんと旦那から電話があり、義母、義父と電話に代わることができました。

二人とも電話で「がんばれよ、待ってるよ」と一生懸命話していましたが、本人からは「おう、おう」くらいしか聞き取れなかったようです。それでも義両親は嬉しそうでした。

病院からは「とろみ剤」「三角巾」を持ってくるように言われました。

 

3日朝、長男(2)を見てもらっている間にドラッグストアで病院へ持っていくものを購入し、箱根駅伝が終わるころ、そろそろ帰ろうと荷物をまとめると、余ったお節を持って帰るのでさらに荷物が増え、それでもなんとか持ち帰ることはできたのに義父から「タクシーで帰れ」とお金を渡されました。病院もそのままタクシーで寄って自宅へ帰れ、と。

渡瀬恒彦の「タクシードライバーの推理日誌」みたいでした。「ロングの夜明」ほどではないけどタクシー代は2万円弱でした。

 

 

19時ごろ、妹と長女(4)も帰ってきました。妹が実家へ発注した近所のワインセラーの洋風お節も、親のウケが悪かったようで、残ったのを持って帰ってきました。

私が持って帰ってきたお節と妹が持って帰ってきた洋風お節で飲み直しです。

「やっぱ義両親は食細いから、旦那おらんと、こんだけのお節よう食べきらんのよ」

「やっぱ年寄りは、レバーのパテとかわけわからんのよ」

「しまいには○○(長女の名前)ちゃんが、レバーみて「う〇ちみたい」って言ってまうし」

ああ~それ言っちゃ・・・もう、そのようにしか見えませんし、味もそのように感じてしまいます。(モチロン食べたことないけど)

長女(4)は実家で雪遊びを楽しんでいましたがさすがに3日目の晩に「おうちに帰りたい」と言ったそうです。

義父はお酒の飲みすぎが心配(お前もな)、うちの父は何度も同じ質問をしてくるようになり、食べた餅のことを忘れるようになり、ボケが心配。二人とも80代、どちらも心配なお年頃だという話で終わりました。

 

 

旦那のいないお正月、

結論、そんなに変わらず飲んだくれて終わりました。