皆さんこんにちは。長らく投稿できていなかった読書習慣を少しづつ取り返しているgyonです。
今回は朝井リョウさんの名作、『桐島、部活やめるってよ』(集英社)を読んでみました。
名前だけはよく知っていましたが、今まで読んだことがなかったこの作品。第22回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作です。
読む前は、「桐島も葛藤があって部活やめたんやろなぁ。それを描いた作品だろう」と思っていましたが、いざいざ読み始めると、桐島が部活をやめたことで起こる些細な学生生活の変化を、複数の学生目線で描いたオムニバス形式の青春物語。
(なお、桐島を直接的に触れる章はありませんでした笑)
部活の副キャプテン、クラス内のヒエラルキー、友人関係…。読んでいながら、当時の自分もそういったことを意識していたなと感じる作品。世界は広いのに、高校の中がすべてだと考えていたあのころを思い出す作品でした。
のちに調べて驚いたのは、著者が大学在学中に執筆・刊行されたこと。
大人になった我々が当時を振り返って思うことを、学生生活を過ごしている間に表現しているというのが、良い意味で生々しく感じましたし、より説得力を強めていると感じました。
夢や希望が今よりもあった高校時代のことを思い出させ、人生観について考えさせてくれる作品です。きっと現役高校生の方が読むと、それもまた変わった印象を受けると思います。是非読んでみてください。
〇読了時間:約4時間
gyon
