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玉ちゃんの独り言

玉茶庵店主の「玉ちゃん」こと玉岡です。

           

 3月13日の参議院予算委員会での、れいわ新選組の山本太郎氏の質問の内容には驚ろかされた。はっきり言って小生は、この人をパフォーマンス先行のよくいるタレント議員の一人だとしか見ていなかった。だが、役所の資料だけに頼らない彼のデータとその数字を基にした鋭い質問で、首相の答弁を引き出そうとする姿に、政治家としての存在価値を見せつけられた気がした。他の野党議員が自民党のパーティー券キックバック問題に終止する中、今回の地震における国の能登への支援の足りなさ、遅さを岸田首相に詰め寄ったからである。彼が首相よりいち早く1月5日に能登入りしたことについては、賛否が分かれていたのだが、彼は現地で活動するNGOやボランティアからちゃんと要望等を聞いており、それが役所の持たない数字として今回の国会質問に見事に生かされていた。多くの被災親族がいる元石川県民としては、久々に胸のすくような気分にさせられたのだった。
 「北陸応援割」なる今回の観光需要喚起策は、旅館や代理店によっては、1分足らずで予約が埋まるなど、その規模の小ささに疑問が残った。大体94億4千万円という金額はどうやって算出したものなのだろうか。GoTo EATとは別に柏市が独自に行った飲食店支援策の予算が40億円なのに、北陸4県全体への旅行・宿泊代金への国の補助金がその倍ちょっとなんて、まったくありえないレベルではないだろうか。1500億円以上の予備費があるのだから、こんなにケチる必要がどこにあるのだろう。このこと一つ見ても、首相や政府の本気度がうかがい知れるのではないか。やっていますパフォーマンスをしているのはどちらなのか?

 輪島や珠洲でも現地の多くの人々の努力のおかげで、少しずつ元の日常が戻りつつある。と、ニュースを観ていてそう思う。しかし実態はどうか? 輪島市の中心部にある小生の従姉妹宅は全壊を免れ、半壊した家に2家族が住んでいる。既に水道工事は完了している地区であるが、今だに蛇口をひねっても水は出てこない。確かに水道局が行う道路地下の水道管は直った(はず)。だが、被災家屋内部の水道管工事は、彼らの仕事ではない。家々の壊れた水道設備を直してくれる工事屋さんの数がまったく足りてないため、いつになったら工事に来てもらえるのかわからないのが、現状らしい。首都圏には水道屋さんが有り余っている。国が要請して多少の金さえ出せば、能登に行ってくれる業者はたくさんいるのではないか。ちょっと本気で考えれば、復旧はもっともっとスピードアップできるはずなのだ。