米国・ワシントンDC支部での講習のため、坂口会長と野村師範が5月27日から6月3日まで渡米しました。

 野村師範の報告の中から、講習の様子をご紹介します。

 米国バージニア州アレキサンドリア市にあるワシントンDCキャピタルエリア武道会が主催する無外流居合兵道合宿が2015年5月29日から3日間アレキサンドリア市で行われ、日本から坂口会長と野村が参加しました。
 キャピタルエリア武道会は、居合道、抜刀道、弓道、剣道、薙刀、杖道を行う6つの武道団体の統括組織で、共同で常設道場を管理・運営しています。道場長はデーブ・ドラウディ居合道3段、
居合道は無外流居合兵道の江戸無外会ワシントンDC支部(カート・ブラウン支部長、居合道3段) です。道場は、元小学校の体育館を借り上げているので、天井が高く、広さも充分あり、いろいろな日本武道を学ぶことができる環境です。道場の裏には巻藁を漬けるドラム缶が数本置いてあり、新品の畳表で試斬ができます。

巻き藁

3日間の講習に 11名が参加しました。講習内容は以下の通り。
5/29(金) 15:00~18:00  8名参加、基本、五用、五応 
5/30(土) 午前 9:00~12:00  6名参加 五箇、走掛 
5/30(土) 午後 13:00~15:30 10名参加 居合之形

30日講習

居合之形

5/30(土) 15:30~17:00 からは昇段審査が行われ
Kurt Brown 4段、Dave Drawdy 4段、Jason Ferron 2段、Joshua Badgley 2段 
以上の4名が昇段しました。

5/31(日) 午前 9:00~12:00  7名参加 剣術基礎の稽古が行われました。

31日集合

31日居合

剣術基礎は、1. 受け返し、2. 受け流し、3. 巻落とし、4. 巻き上げ、5. 連続稽古を 2人一組で受け返し・受け流しと真向斬りを連続して行う稽古で、間、間合いと正しい受け返し・受け流しを修得しました。
また、2 人一組でAは打ち太刀で真向斬り、Bは仕太刀で斜め後ろ45度に下りながら受け返す。次に仕打交代してBが打ち太刀となり真向斬りで打つ。Aは打ってくる のを斜め後ろに下がって受け返す。互いにこれを繰り返す。8回繰り返すと元の位置に戻る。左回り、右回りと方向を変えて行う。更に、受け流しで同じことを 行う。この稽古を行ないました。


5/31(日) 午後 13:00~15:00  7名参加で脇差之形を行いました。
脇差之形は初めてなので、座りはキツイので、立ったまま手順を繰り返した後、座業を説明しました。

脇差

以上3日間の講習で、20形、居合之形、脇差之形、剣術基礎までひと通り指導を行ないましたが、全員熱心に受講していました。受講生は、剣術と脇差之形は初めてだったので、とても勉強になった。これから繰り返し稽古します、と話していました。




昇段審査が行われました。合格した皆さん、おめでとうございます。


江戸無外会では東京日本語教育センターで稽古を行っています。
ここは日本の大学に留学しようという海外の学生が日本語を学習する施設です。
ここで、日本の文化に触れる体験をしてもらうということで、ボランティアで居合教室を開いています。
毎年5月に新しい学生がやってきますので、彼らに向けてオリエンテーションの演武会を開いています。