英会話のジオスが破産 99校を閉鎖 | 多店舗展開企業のための業界別動向 お役立ちブログ

英会話のジオスが破産 99校を閉鎖

英会話大手のジオス(東京)は21日、破産手続きを開始したと発表した。20日に東京地裁から財産の保全管理命令などを受けた。保全管理人によると負債総額は、今年3月末現在で約75億円。

 21日から全校で臨時休校する。236校(「こども学校」66校を含む)は、先に経営破綻(はたん)したNOVAの事業を引き継ぐジー・コミュニケーション(名古屋)に譲渡され、23日から授業再開の予定。だが、99校は閉鎖し、近隣の継続校への転校などを斡旋(あっせん)する。

 ジオスは昭和61年12月の設立で、テレビコマーシャルなどで事業を拡大してきた。だが、語学学校の乱立に加え、NOVAの経営破綻などで業界の信用が低下。不景気で国内事業も低迷し、経営が急速に悪化していた。

 民間調査会社の東京商工リサーチによると、平成20年12月期の年商は約110億円に落ち込み、不採算校の撤退などから大幅赤字に転落していた。

 ジオスは、米国、カナダ、フランス、タイなど海外にも拠点を広げ国内事業の低迷を下支えしてきた。だが、昨年12月には、オーストラリアの子会社が資金不足などを理由にビザ発給停止を受け、今年2月に現地8法人を閉鎖。業績悪化に拍車がかかった。

 昨年1月には、関係金融機関から債務返済の猶予措置を取り付けたが、期限の2月までに経営改善できず、同業他社や国内外の投資ファンドに支援を打診していた。



4/21 産経新聞