小さな違ひに心を留める

それぞれ異なる景色を観じ
異なる痛みを抱へ感じてゐる

時に
分かり合へなさが生まれ
遠い断りが眼前に現れる

正しさだけでは届き得ぬもの
言葉だけでは分かち合へぬもの
そこに、人の温度は宿ってゐる

理ではなく
ただ同じ空気を吸ひ
同じ季節を歩むこと

少し異なり
少し重なる
それぞれの歩幅で

独りで在りながら
多くのいのちと共に在る

静かな矛盾を抱へながら
今日もまた