果たして、この作品をどのように映像化したのだろう。
ページの半分以上を「闇の子供たち」と変態で鬼畜である「オトナたち」との交わりに割いてある。
最後まで読みきるには、相当な覚悟が必要かと思う。
果たして今のこの時代に、作者が訴えるような『認識』や『自覚』を、どれだけの人が持ち、持ち得るだろうか。
そう考えると、利己主義、刹那主義にならざるをえない。

子を持つ親である以上、どうしても自分の子供に置き換えて考えてしまう。
その時、人間に対する怒りや蔑み、欲望に対する恐怖感が沸々とわいてきた。


この作品を読んで思うことは、自分の目で見渡せる範囲でいいから、しっかり見るということの重要さと、それに対して意見を持って、時には主張し時には戦うことが必用であるということだ。

とにかく、私にとって衝撃的な作品だった。