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行ってきました。新名古屋入管。

立派な建物やなー。
完全に大阪入国管理局庁舎をしのぐ規模です。

それでも、朝一番から並ぶ人の数は東京入管の1割に満たないが。


さて、地域は伏せるが、取りかかり中の在特案件についての話をします。

アルバイト中に入管と警察の合同摘発にあって収容されたオーバーステイのK国人男性。

婚約者と称する女性からなんとかしてほしいとの依頼があった。
女性はあちこちの弁護士事務所や行政書士事務所に問い合わせるも、全て『無理だ!』と断られたとのことだ。
それでも一ヶ所だけ受けてくれた事務所があっようだが、なんと、仮放免手続きの費用として80万円を要求されたらしい。
しかもこの女性、切羽詰まっていたために着手金として20万円を支払っていたのである。
(そんな~。)

結局、私が引き受けたのだが、20万円払った事務所は言ってることも無茶苦茶で名刺もろくに出さないいかがわしい事務所だったようだ。

受任するに当たって私は女性にこう言いました。
「可能性はゼロではないです。また可能性云々で決めてしまう事でもないでしょ。やれるだけやってみましょう。」

もちろん、先の事務所のような法外な手数料はいただいておりまへん。わずかなもんですわ。

私は早速女性に婚姻届の準備のためにまずは収容中の彼のパスポートを預かってくるように指示しました。
後日日本および彼の本国で婚姻届を済ませて直接事情を聞くために収容中の彼に面会に。

女性も同席させたのだが、この二人、私がひくぐらいラブラブだった。
(これはイケるんじゃないか。)と私は感じた。

私は次に仮放免許可申請を女性にさせて、入管の調査および審査、口頭審理に向けたあらゆる準備について女性と打ち合わせを行った。

準備を進める上で不安で仕方ないのであろう、女性から何度も在留特別許可の可能性について問われることがあったが、私は極力事例を交えて親切に説明をした。
やはり当事者が一番不安であると理解しているから。


その後女性に対する入国警備官による追加のインタビューと同居先への現地調査などが行われ、先日口頭審理を終えた。
その間に仮放免の不許可通知は届いた。
あとは結果を待つばかり。
女性は入国警備官から在特がもらえそうなニュアンスの話を聞けたようでかなりハイテンションになっているが、さて、どうなることやら。