注意が必要な食べ物があります。

食べる物や飲む物によっては体重が減らないばかりか、逆に増加してしまうことにもなりかねません。

ここでは、気を付けたい飲食物についてご紹介します。

4-1.脂質の多い食べ物

脂質の多い食べ物がダイエットの敵であることは皆さんご存じでしょう。

エネルギー産生栄養素のなかでも、脂質は1g当たり約9kcalとされており、1g当たり約4kcalの糖質やたんぱく質と比べてもカロリーが高くなっています。

食べ物に含まれる脂質のうち、体内でエネルギー源として使いきれなかった分は脂肪として体内に蓄えられ、肥満の原因となってしまいます。

4-2.甘い食べ物

「ダイエット中は甘い物も我慢したほうがいいよね?」

と考えている方も多いでしょう。

確かに、糖質や脂質を多く含む高カロリーのケーキなどを好きなだけ食べてしまうことは、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回ってしまう可能性が高いため注意が必要です。

「どうしても甘い物が食べたい!」

というときにはできるだけダイエットに支障のない低カロリーの物を選ぶと良いでしょう。

4-3.アルコール

お酒の飲み過ぎは肥満の一因となるため、控えた方が良いでしょう。

アルコールのカロリーは、すぐに消費され体に蓄えられることがないため「エンプティカロリー」とも呼ばれています

しかし、これは「お酒は飲んでも太らない」ということではありません。

お酒にはアルコールそのもののカロリー以外にも、糖質やたんぱく質由来のカロリーが含まれています。

アルコールのカロリーはすぐに消費されますが、お酒やおつまみに含まれる糖質などのカロリーは後から消費されることになるため、体に蓄積されやすくなってしまうのです。

ダイエット中でもお酒を楽しみたいという方は、飲酒量を控えるのはもちろんのこと、糖質を控えたお酒を選ぶようにしたりおつまみのカロリーを控えめにしたりするなどの工夫をしてみましょう。

4-4.加工食品など塩分を多く含む食べ物

塩分の多い食べ物にも注意しておくと良いでしょう。

「塩分とダイエットって関係あるの?」

と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。

塩分の摂り過ぎが高血圧の原因となることはよく知られていますが、塩分摂取量と体重の関連についてはあまり聞いたことがないという方も多いかもしれませんね。

また、体内に塩分を取り込み過ぎてしまうと「むくみ」の原因にもなってしまいます。

「ダイエットしているのになかなか体重が減らない……」

と感じた時は、もしかしたら塩分を摂り過ぎていることによるむくみが原因ということもあるかもしれません。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」においては、1日当たりの食塩摂取目標量は成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満となっています。

塩分を摂り過ぎないためには食塩やしょうゆ、みそといった調味料を控えて薄味を心掛ける他、加工食品などもともと塩分を多く含んでいる食べ物に偏らないように意識することも必要です。

以下のような食品には特に食塩が多く含まれている傾向にあるので、摂り過ぎには注意した方が良いといえるでしょう。